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仕事が遅く怒られっぱなし…iPS細胞研究・山中伸弥氏、夢を追った半生振り返った『夢中が未来をつくる』発売
iPS細胞の研究でノーベル賞を受賞した・山中伸弥氏が19日、自身の半生を振り返った『夢中が未来をつくる』(サンマーク出版)を発売した。
【画像】これが…!ヒトiPS細胞(human iPS)
山中氏は2006年、マウスの皮膚細胞から、2007年にはヒトの皮膚細胞から人工多能性幹(iPS)細胞の作製成功を発表し、これらの功績により2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。
科学雑誌の付録で、こたつが火の海に。時計やラジオを分解しまくり、元に戻せない。医者になったらどの仕事も遅くて、怒られっぱなし。それでも研究に夢中になって、iPS細胞でノーベル賞を受賞。各種メディアで科学の魅力を広め続ける。
同書は、海外子女教育進行財団(JOES)が国内外の小中学生向けに催したJOES Davos Nextの「夢を叶える力」がテーマの基調講演(最終的に1万人がオンライン視聴)をもとにした内容。日本人ノーベル受賞者としては最年少という快挙を成し遂げた山中氏ではあるが、順風満帆の人生とは言えないエピソードの数々を持つ。自身のエピソードをもとに、ビジョンを持ち懸命の努力することの素晴らしさ、夢中になれるものを見つけまい進することの大切さを語る。
また、多くの失敗や失望を重ね、30代近くになってようやく天職を見つけた自身の経歴を振り返り。「夢がないと焦るのではなく目の前のことに邁進するうちに自ずと夢は見つかる」と説く。
文部科学省「全国学力・学習状況調査(付帯意識調査)」によると、2001年には小学生約70%、中学生約55%が「夢・目標あり」と答えたのに対し、2010年には小学生65%、中学生50%、2022年には小学生60%、中学生40%と減少傾向にあり、夢や目標の有無が「わからない」という回答は増加しているという。同社は「集中力がない。夢が見つからない。そういう悩みをかかえるお子さんや親御さんにおすすめしたい1冊です」なと呼びかける。
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