【エンタメ総合】
“柱の無い35畳大のLDK” 水音が聞こえる中庭テラス一体の家『渡辺篤史の建もの探訪』

テラスまで一体の広大なLDK「東京都世田谷区・高橋邸」(C)テレビ朝日


 俳優・渡辺篤史が案内役を務めるテレビ朝日系の人気番組『渡辺篤史の建もの探訪』(毎週土曜 前4:25)13日放送は、東京都世田谷区に建つ高橋邸(※高=はしごだか)を紹介する。水盤のある中庭テラスと、柱を一切置かずに広がる35畳大のLDKが一体となったダイナミックな空間構成が特徴の住宅だ。



【写真】「広い!」35畳台の無柱空間「東京都世田谷区・高橋邸」



 落ち着いた住宅地に建つ敷地は、外周を壁で囲むことでプライバシーを確保。その外壁には“ソリド”と呼ばれるセメント系の壁材を採用しており、時間の経過とともにカルシウム成分が白く浮き出る独特の風合いが楽しめる。



 玄関と思えるドアを開くと、まず現れるのはポーチ。そして隣には水音の響く中庭テラスが続き、訪れる人に静かな癒しをもたらす。広い玄関ホールを抜けると、内部に柱を設けないまま実現した35畳のLDKが広がり、さらに中庭テラスともつながった開放的な空間が現れる。天井の一部は吹き抜けで、縦方向の伸びやかさも加わる。



 テラスには植栽とコンクリート製ベンチが設置され、壁際の水盤から響く水音が空間全体に心地よいリズムを与える。LDKとの境にある大窓は全開でき、内側には和紙メッシュの障子戸が取り付けられている。透ける和紙の質感が柔らかい光を演出し、外と内の一体感を高める仕掛けだ。



 室内では、南面の壁に張られた自然石が重厚な存在感を放つ。石には化石が見える部分もあり、素材感が空間に深みを与えている。食卓には中央のみに脚のあるテーブルを採用し、大人数でも席に着きやすいレイアウトとなっている。台所は、幅3メートルの作業台を備えたシンクと、壁側にコンロを配置した二型式で、機能性と美しさが両立する。



 階段を上がると、色味を抑えた落ち着きある1階とは対照的に、白を基調とした明るい2階が広がる。廊下の先には広いベンチコーナーが設けられ、吹き抜けを通して1階LDKとのつながりが感じられる構成だ。客間として使える和室も近くにあり、ゆったりとした生活動線が整えられている。



竣工:2024年3月

敷地面積:178.5平方メートル(54.0坪)

建築面積:102.3平方メートル(31.0坪)

延床面積:189.6平方メートル(57.3坪坪)

構造:木造在来工法

設計:廣部剛司/廣部剛司建築研究所 

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