
【音楽】
櫻坂46井上梨名、7年間のアイドル人生に幕「100点満点です!」 メンバーからの愛にあふれた卒業セレモニー【セットリストあり】
櫻坂46が16・17日に『Buddies感謝祭 2025 EX』を千葉・幕張イベントホールにて開催した。17日の公演では二期生・井上梨名のアイドルとして最後のステージとなる『井上梨名 卒業セレモニー』も実施され、同公演のオフィシャルレポートが到着した。
【ライブ写真29点】笑顔いっぱいのメンバーに囲まれる井上梨名
『Buddies感謝祭』は2022年12月に日本武道館で初開催された、櫻坂46からBuddies(櫻坂46ファン)への感謝を伝えるイベント。今年は一期生・小池美波の卒業セレモニーも併催された3月の『Buddies感謝祭 2025』に続く2度目の開催となり、会場に足を運べないBuddiesのためにインターネット生配信も行われた。
井上、松田里奈、武元唯衣からなる“いのまちゅ”による影アナに続いて、イベントは井上による「櫻坂46 こちら有楽町 星空放送局 出張版」からスタート。井上が長期にわたりメインパーソナリティを務めるニッポン放送のラジオ番組「櫻坂46 こちら有楽町 星空放送局」のたった1回限りの特別版が、Buddiesを前に展開される。
出張版にはメンバーが2つのチームに分かれて登場。井上宛てに送られたメールを誰が書いたか、井上が当てる企画を実施し、終始井上をニヤニヤさせることに。また、「最後の早口妄想大爆発」コーナーでは井上と大園玲、武元、松田の4人を中心に大討論を繰り広げる。井上は「メンバー全員での『こち星』、かないました!」と喜びを口にし、最後はメンバーのサイン入りグッズを来場者に抽選でプレゼントして、企画パートを終えた。なお、番組新パーソナリティは12月21日の放送で発表され、井上の出演は同月28日放送回が最後になる。
最後の最後まで安定しない活舌の井上のトークに場が和んだあとは、ライブパートへ突入。客席が井上のペンライトカラーである青1色に染まる中、久しぶりに披露される「Microscope」にてライブは幕を開ける。井上を含むオリジナルメンバーに三期生を加えた編成で、柔らかさや可愛らしさを打ち出したパフォーマンスで会場を幸福感で包み込むと、続く「桜月」では桜色に染まった客席を前に、美しさや儚(はかな)さを漂わせた歌とダンスでBuddiesを魅了してみせた。
MCでは谷口愛季が「滑舌が悪い人がひとりいなくなってしまうのは寂しいんですけど」と笑顔で井上について触れる一幕も。その一方で、守屋麗奈は「今日を楽しみにしていたけど、来てほしくないなとも思っていて。たくさん目に焼き付けて、思い出に残したいと思います」と意気込みを伝えた。
和やかなMCのあとは、四期生による「死んだふり」からライブは再開。11月に開催された『新参者 二〇二五 LIVE at THEATER MILANO-Za』以来の、久々の9人全員での披露ということもあり、よりパワフルさ増した今の四期生ならではのパフォーマンスで会場の熱気を上昇させていく。また、先週『13th Single BACKS LIVE!!』を終えたばかりのBACKSメンバーは、「木枯らしは泣かない」で切なくも情熱的な世界観を一瞬にして作り上げる。
2曲歌い終えたあとのMCパートでは、今年1年を振り返るトークを展開。山川宇衣が「たくさんのことを経験させていただいて、あっという間の1年でした。1つひとつのライブが印象に残っていて、Buddiesの皆さんのおかげで楽しく過ごすことができました」と伝えると、向井純葉は「かわいいと大好きが止まらない1年でした。加入してきた四期生ちゃんが愛おしいし、二期生さんへの愛も止まらなくて。そして何より、Buddiesの皆さんが可愛くて」と続ける。さらに、大園は「前回の『Buddies感謝祭』で一期生さんが全員いなくなり、そのあとに四期生が入ってきてくれた。そんな四期生を可愛がって先輩している三期生もまた可愛いし、何年も一緒にいるけど今が一番大好きなのが幸せ」と感慨深げに2025年を振り返った。
客席が黄色のペンライトで染まる中、ライブは「最終の地下鉄に乗って」にて後半戦に突入。優しい曲調で会場に温かな空気を注ぎ込むと、続く「美しきNervous」にて再びギアが上がることに。躍動感の強いダンスで客席を沸かせ続けたかと思えば「それが愛なのね」では会場をダンスフロアに一変させる。山崎天(崎=たつさき)の煽りを合図に、メンバーとBuddiesが一丸となって声を上げながら、このかけがえのない一瞬を心の底から楽しんだ。
この日のラストナンバーに選ばれたのは、最新シングル「Unhappy birthday構文」。それまでのハッピーさからクール&ダークな空気へと激変すると、圧倒的なパフォーマンス力とともに唯一無二の世界観で櫻坂46らしさを提示してみせ、ライブパートを締め括った。
続いては、いよいよ井上の卒業セレモニーの時間に。会場中から「いのりコール」が鳴り響く中、井上のソロ歌唱をフィーチャーした「五月雨よ」にて、セレモニーはスタートする。井上は前半を同期の二期生とパフォーマンスし、後半を三期生とともに披露。曲終盤には四期生も加わり、長尺の新規ダンスパートを取り入れながらメンバー全員で櫻坂46として残された時間を胸に刻んでいく。
11thシングルのBACKSメンバー曲「ULTRAVIOLET」では、幸福感を強めた歌とダンスで観る者を大いに楽しませる。曲中には井上&武元のペアダンスをフィーチャーした見どころも用意され、井上にスポットを当てた形でセレモニーは進行。かと思えば、テレビ朝日で放送中のレギュラー番組『サクラミーツ』メンバー6人(井上、大沼晶保、武元、増本綺良、谷口、中嶋優月)で息の合ったコントを見せ、ステージに残った井上、大沼、武元、増本がその流れで「イザベルについて」を披露する。この4人だからこその絆が見えるパフォーマンスに、客席から盛大な声援と拍手が送られた。
セレモニーもいよいよ佳境に。本人や同期、後輩からのコメントを交えた、欅坂46加入時から今日までを振り返る映像に続いて、ピンクのドレスを着た井上がステージに登場。大園、田村保乃とともに「ずっと 春だったらなあ」を歌い始めると、会場は感傷的な空気に包まれる。そんな淋しげな空気も、井上は松田とともに「On my way」を力強い歌声と満面の笑みで披露することで、ポジティブなものへと昇華。曲中、お互いに対してやBuddiesに対して「大好きだよ!」と叫ぶ場面もあり、客席からは歓喜の声が湧き上がった。
ステージに井上がひとり残ると、客席に向けて感謝の言葉を伝えていく。井上は「私は7年前にこのグループに加入したんですけど、どこにでもいる女子高生が、先輩たちがテレビだったりMVだったりでパフォーマンスする姿に心を動かされて、それが人生の支えになりました。憧れの人たちみたいにたくさんの人を笑顔にして、支えられる人になれたらと、人生で大きな決断をしました」と、グループ加入当初を振り返る。
続けて、「そこからはうまくいくことばかりじゃなかったし、思うように活動できなくて、グループや自分自身が暗くなってしまう時期もありましたし、自分の居場所はどこなんだろうと、もがく時期もありました」と苦悩した時期について明かし、「そんな中、いつもそばにいてくださるBuddiesの皆さんが道を照らしてくれたから、ずっと前を向いてここまで活動することができました」と伝える。
そして、スタッフや家族への感謝、各期のメンバーへの愛を述べつつ、同期へは「みんなが本当に大好きで。おばあちゃんになっても二期生曲とかいろんな曲、いっぱい踊ろうね」、Buddiesには「皆さんがいたから櫻坂46はここまで来ることができたし、私も今日まで、なんなら未来まで、Buddiesのおかげで生きていけると思います。この“チーム櫻坂”ならどのメンバーも輝ける、そんなグループになっています。自分で言うのも恥ずかしいけど、それは私が証明していると思います。たくさんこの7年間で輝けました!」と本音を口にした。
その後、二期生が一堂に会すると、井上に向けて次々と「かわいいよ!」と発言。松田が「ここまでのセレモニー、どうだった?」と問いかけると、井上は「最高(笑)」と自ら太鼓判を押す。そして、「イザベルについて」披露前のコントは自身が脚本を書いたこと、ドレスのイメージについては「いくつか候補があった中で、衣装さんからこれは『みんなの初恋』がテーマと言われて、即決しました」と裏話を明かしてくれた。
そんな井上に対して、森田ひかるは「何かあったらいつでも頼ってほしいし、ずっと応援してるから、これからの人生も井上らしく可愛い笑顔でいてね。自分が思っているより素敵な人なんだから、そこを誇ってほしい」とエールを送り、相方と呼ばれるほど親交のある武元は涙を堪えながら「最後の日に最高なところを持ってくるところが井上梨名。最後に一番の井上梨名を見せてくれてうれしいし、こんなにキラキラした人の隣で歌えて嬉しかったです」と感謝を伝えた。
さらに、三期











