【エンタメ総合】
小学生、6割が投資に興味「使う」より「増やす」 お年玉は「貯金」【『コロコロ』読者調査】

『コロコロコミック研究所』最新の調査結果発表


 小学館は18日、小学生向けマンガ雑誌『月刊コロコロコミック』で1977年の創刊以来続けている読者アンケートのデータをもとに、小学生のリアルをレポートおよび分析するプロジェクト『コロコロコミック研究所』の最新結果を発表した。「お年玉・投資」に関するアンケート調査を実施し、お年玉の受け取り方、使える金額、使い道、投資・NISAを知っているかなどの調査結果を伝えた。



【画像】気になる!今の小学生が貰うお年玉の金額



 コロコロコミックでは毎年、小学生を対象に「お年玉はいくらもらいましたか?」という質問を実施。今年の調査では、子どもたちのもらう金額だけでなく使える金額の傾向まで明らかになったという。



 小学生がもらうお年玉の金額は「1万1円~2万円」が最も多く、全体の約3割を占めた。続いて「5,001円~1万円」が約19%、「2万1円~3万円」が約18%という結果となっており、昨年までの傾向と比べても、もらう金額の中心はおよそ1万円前後で安定している。



 また、もらったお年玉で使っていい金額については、「3,001円~5,000円」(25.7%)が最も多く、次いで「1,001円~3,000円」(20.6%)、「5,001円~1万円」(19.3%)。5,000円以内と答えた小学生は合計67.1%とおよそ7割を占め、多くの家庭において、子どもの金銭の使い方に対して一定の自立を促しつつも、適切な範囲での制限を設けている実態があるという。さらに、10%以上が0円と回答しており、すべて貯金などに回す家庭も一定数存在することが判明した。



 近年、投資への関心が高まる中で、「おうちの人から『投資』や『NISA』という言葉を聞いたことがありますか?」と質問したところ、約5人に1人が『聞いたことがある』(23.7%)と回答。また、「聞いたことはあるが、意味はよく知らない」(18.0%)を合わせると、41.7%の子どもがすでに金融に関する言葉に触れていることが明らかになった。この背景には、親世代からの影響や、学校での金融教育の普及などが考えられ、「子どもたちが日常生活の中で少しずつ金融への理解を深めつつあることがうかがえます」と分析した。



 さらに「お年玉を『使う』のではなく、『増やす』ことに興味はありますか?」という質問に対しては、「少し興味がある」(36.0%)、「すごく興味がある」(24.6%)を合わせて、全体の60.6%が肯定的な回答を示し、投資という選択肢に興味をもつ可能性がある子どもの存在が明らかになった。



 小学生のお年玉の使い道についても調査。その結果、1位は全体の37.3%が「貯金」で、子どもたちがお金を計画的に管理する意識が高い結果に。続いて、憧れのホビーや遊びに使うケースも多く、2位は「ベイブレード X」、3位は「コロコロコミック」、4位は「ポケモンカード」。また、5位は「クレーンゲーム」で、チャレンジ感のある遊びにお年玉を使う子どもも少なくないことがわかった。



■『コロコロコミック研究所』所長 小林浩一コメント

今回の調査では、小学生たちが「使って終わりのお金」ではなく、「自分で育てるお金」に目を向け始めている姿が浮かび上がりました。家庭の会話や授業の中でNISAといった言葉に触れる機会が増え、お金の仕組みを前向きに学ぼうとする空気が確実に広がっています。その一方で、好きなホビーへの投資や推し活も全力で楽しむ――そんな「未来の自分への投資」と「今のワクワク」を両立させる、コロコロ読者らしい感性も健在です。コロコロコミック研究所は、子どもたちのこうしたリアルな変化を丁寧に拾い上げ、遊びと金融のちょうどいい関係を社会に提案していきます。



【調査概要】

『コロコロコミック研究所』アンケート

「もらったお年玉の金額」「お年玉の使い道」

・調査期間:2025年6月13日~7月14日

・調査対象:『コロコロコミック』読者またはそのご家族

・調査機関:自社調査

・集計数:998

・調査方法:雑誌のハガキアンケート



「もらったお年玉で使っていい金額」、「お年玉のもらい方」、「投資・NISAは聞いたことある?」、「お年玉を『使う』より『増やす』ことに興味がある?」

・調査期間:2025年10月15日~11月13日

・調査対象:『コロコロコミック』読者またはそのご家族

・調査機関:自社調査

・集計数:777

・調査方法:WEBアンケート

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