
【エンタメ総合】
『第1回 好きな声優ランキング(女性編)』早見沙織が首位 『鬼滅の刃』胡蝶しのぶ熱演を評価で癒やしボイス浸透
劇場版『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』の大ヒットなど、アニメのさまざまなトピックスがエンタメシーンを彩った2025年。オリコンニュースでは、そんなシーンを支える声優にスポットを当てた『好きな声優ランキング(男性編/女性編)』の調査を実施。記念すべき1回目となるこのランキングの「女性編」の1位は、『鬼滅の刃』胡蝶しのぶ役、『SPY×FAMILY』ヨル・フォージャー役で知られる【早見沙織】となった。
【ランキング表】1位・早見沙織以外は誰がランクイン?2025年『好きな声優(女性編)』TOP10
■アニメ作品だけでなく、番組ナレーションでも“聞きなじんだ声”
記念すべき第1回目の首位になったのは【早見沙織】。今年は『鬼滅の刃』胡蝶しのぶ役、『SPY×FAMILY』ヨル・フォージャー役のほか、『雨と君と』藤役、『ブスに花束を。』田端花役など主役・メインキャラクターを演じる機会が多かった。
多数のアニメ作品に出演する中で、ユーザーが評価したのは劇場版『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』胡蝶しのぶ役の熱演。作品では、上弦の鬼・猗窩座VS.竈門炭治郎&冨岡義勇、上弦の鬼・獪岳VS.我妻善逸の戦闘シーンもあるが、上弦の鬼・童磨と胡蝶しのぶが死闘を繰り広げるシーンは圧巻で、今回の作品を象徴するキャラとなっている。
そんなキャラを演じた早見に対してユーザーは「いろんな早見さんの声を知っていますが、無限城編の早見さんの演技はすごかった。しのぶの怒り、悲しみ、苦しみ、そのものを感じられました」(東京都/20代/女性)、「キュアフェリーチェで知ったけれど、今やアニメはもちろん、CMやナレーションと、聞かない日はないくらいで、そのたびに癒やされるあのトーンが好き」(東京都/40代/女性)と“優しい声”から出る感情表現の幅を評価。
また、TBS系『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(毎週木曜 後8:00)のナレーションを長く担当していることもあり、早見ボイスが世の中に浸透し“聞きなじんだ声”と評価する声もあった。
■誰もが認める国宝ボイス「全世代、一度は耳にしたことがある」
2位は今年、声優として初めて文化勲章の文化功労者に選ばれたことでも話題になった国民的声優の【野沢雅子】。アニメ『ドラゴンボールDAIMA』(2024年10月~25年2月)では、体が小さくなったベジータやピッコロなどのキャラクターは、物語の都合上でキャストが変更していたが、体が小さくなっても主人公・孫悟空役は野沢のまま。最後まで代表作である『ドラゴンボール』孫悟空役を演じた。
ユーザーからも「悟空といえば、あの声なくして作品は成り立たないくらい大きな存在です」(徳島県/30代/男性)、「今年声優として初の文化功労者に選ばれたほど声優というお仕事の地位を高め、知名度や社会への貢献度、影響力は計り知れないレジェンドな存在だと思うから。ご高齢でもお元気に現役で長く続けていられるほどの活力はとても勇気づけられ励まされます。このまま末永く続けて欲しいです」(福岡県/40代/女性)、「日本のアニメには欠かせない国宝みたいな方。悟空の声が大好きです。やんちゃな男の子の声をだせるのは野沢さんより他にいないと思います」(千葉県/40代/女性)と、唯一無二の存在を改めて実感する声が多く届いた。
なお、今年7月には、東映最後の直営館「丸の内TOEI」が東映会館の再開発に伴い、65年の歴史に幕を下ろすイベントに参加。メディアやファンの前で元気に「かめはめ波」を放つなど衰え知らずで、現在89歳だが、今年は劇場版『僕とロボコ』、ディズニー映画『ズートピア2』など新規の仕事もあり、来年の活動も気になるところだ。
■長い芸歴で愛され続けるキャラ声
3位は【林原めぐみ】、5位は【日高のり子】(高=はしごだか)と、アニメ『らんま1/2』出演者がTOP5に2人ランクイン。らんま役の林原、ヒロイン・天道あかね役の日高は、1989年放送当時のキャストであり、32年ぶりのテレビアニメ新作に同じ役で続投。今年放送された第2期もファンを楽しませた。
ユーザーからは林原に対し「ポケモンやコナンなど、名だたる作品に出演されていて、林原さんの声を聞いたことがない人はいないと思うから」(岡山県/20代/女性)、「自分が中学生・高校生の頃、女性主人公といえば林原さんだった。スレイヤーズやBLUE SEED、3×3 EYESが特に好きで、元気のもらえる楽曲も多く今でも大好きです」(千葉県/40代/女性)、日高についても「アニメ『タッチ』やPanasonicのETC車載器の音声でおなじみだから」(兵庫県/50代/男性)、「(日高は)女性声優で唯一、声で恋した人」(東京都/40代/男性)など、長年のキャリアで2人が演じたキャラクター愛を語るコメントが多数。野沢同様に幅広い層から支持されており、今後の活動にも注目が集まる。
■2025年のヒット作品の熱演がランキングに影響 来年の順位変動はいかに?
6位以下は、今年のヒットアニメ作品での熱演を評価する結果に。6位には『SPY×FAMILY』Season 3(第3期)アーニャ・フォージャー役の【種崎敦美】(崎=たつさき)、7位には『薬屋のひとりごと』第2期・猫猫役の【悠木碧】、10位には『チ。-地球の運動について-』ラファウ役の【坂本真綾】がランクインした。
ユーザーからは、「(種崎は)アーニャとフリーレンの声が全然違くて、ほかのキャラもよく聞いてもわからなくて天才声優!!(カメレオン声優)」(大阪府/30代/女性)、「(悠木は)憑依型の全力の演技がすごい。生アフレコを見たことがあるが、短い場面なのに熱量がすごくて、引き込まれてしまった」(広島県/50代/女性)、「真綾様は、透明感のあるステキな歌声も魅力的な声優さんですが、なんといっても男の子ボイスがすごい『チ。』や、『黒執事』など、ちょっと影のある男の子のお声が本当にかっこよくて切なくて、すごく感情移入してしまいます」(神奈川県/30代/女性)と幅広い演技力を評価している。
野沢や林原、日高など大御所たちの人気が根強い中で、早見の活躍と熱演がしっかりと評価された今年のランキング。TOP10にランクインした声優たちは、2026年も多くの出演作品が決まっている。8位にランクインした【緒方恵美】は1月放送のアニメ第3期『呪術廻戦 死滅回游 前編』で人気キャラ・乙骨憂太を演じる。種崎も『葬送のフリーレン』第2期でフリーレン役、悠木も『薬屋のひとりごと』第3期で猫猫役と主演作品が控えており、来年のランキングにどのような影響を与えるのか、引き続き注視していきたい。
※調査対象は声優業(アニメーション/吹き替えなど)を主として活動している人物が対象で、全国10~50代の男女を対象に計1000人からの結果を集計した。
【調査概要】
調査時期:2025年11月4日(月)~12日(水)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
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