【音楽】
ももクロ、15回目の『ももクリ』開催 “AI布袋寅泰”&“恐竜”登場など驚きの演出にサプライズ発表も

ももいろクローバーZ『Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY』(C)KINGRECORDS


 ももいろクローバーZの冬恒例ライブ『Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY』が20・21日の2日間、埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された。今年の『ももいろクリスマス(通称:ももクリ)』は“宇宙旅行”がテーマとなった。今回、DAY2のオフィシャルレポートが到着した。



【写真】ももクロライブにまさかの登場!AI布袋寅泰に会場驚き



 会場となったさいたまスーパーアリーナは、宇宙旅行のために用意された特別な宇宙船“銀河遊覧船スターダスト・モノノフ号”という設定だ。ももクロメンバーは宇宙船のCAとなり、宇宙で最初の『ももいろクリスマス』開催を試みる。そして、そんなももクロとモノノフの宇宙旅行をサポートするのは小型AIの「アイちゃん」(『美少女戦士セーラームーン』などで知られる声優の三石琴乃が声を担当)。開演時間が近付くと、アイちゃんの指揮によりメンバー4人はワープスタンドから『Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY』のメインステージへと転送されていく。



 メインステージ後方全面に設置された大型LEDビジョンに“ODYSSEY”というタイトルロゴが映し出され、ステージ上にスモークが漂う中、メンバー4人が登場。冬曲「今宵、ライブの下で」でライブはスタートした。ステージのせり上がりとともに、サビの4人によるユニゾンで多幸感が一気に高まると、後半、鈴の音だけが響き渡り、場内にひと時の静寂が訪れる。すると、百田夏菜子の「ここにいるよ ずっとここにいる」というセリフで大歓声が上がりラストのサビへ。安定のももクリ定番曲で始まったかと思いきや、2曲目は意外な選曲「Wee-Tee-Wee-Tee」。レーザー光線が場内を照らす中、8人の女性ダンサーが加わるとエレクトリカルパレードのようなパフォーマンスを披露。メンバーのコミカルなダンスや可愛らしい手振りとポーズが左右のビジョンに映し出され、ペンライトを振るモノノフの手にもメンバーに送られるコールにも力が入っていくのが感じられた。



 そして、ビジョンに満月と流れ星が映し出されると、歓声が上がり「MOON PRIDE」へ。さらに、今年7月リリースの最新シングル「Event Horizon」へと続く。『美少女戦士セーラームーンCrystal』と『機動戦士ガンダム アーセナルベース FORSQUAD』の主題歌ということもあり、今回のテーマにも相応しい楽曲だ。バキバキのレーザー演出も加わり、会場のモノノフの熱量がさらに高まったところで最初のMCパートへ。



 『ももいろクリスマス』は今年で15回目(15年目)だということ、今回のテーマは“宇宙クリスマス”であること、最初の衣装は宇宙船のCAをイメージしていることなどが告げられると、自己紹介を経て、「Event Horizon」のカップリング曲「Cosmic Commotion」を披露。サウンドからも宇宙や近未来を想起させるこの曲は、音楽ユニットPAS TASTAが書き下ろしたももクロの新境地的なナンバーだ。前日DAY1で初披露されたばかり。曲の後半でビジョンが4分割され、パフォーマンスする4人の姿が大きく映し出されると、ひと際大きな歓声が上がった。



 まさに最初の5曲で“宇宙クリスマス”の世界観を表現。天使や妖精が舞い踊るようなパフォーマンスと力強い女神のような佇まい。儚さと尊さが同居したようなまったく新しいももクリの幕開けとなった。



 ここで再び映像パートへ。メンバーが宇宙船のコックピットに戻ると、高城れにがシルクハットを使った手品の練習に励んでいる。練習ではスカーフや恐竜のフィギュアなどを使っているのだが、本番ではAIのアイちゃんに手伝ってもらい、驚くようなものを出すと宣言。そのまま急いでステージへと向かうのだが、ここでコックピット内の色々なものが倒れ、最終的にAIのアイちゃんも床に転倒、水に塗れて故障しかけてしまう。画面にエラー表記が出た状態のままで映像パートが終了すると…。



 次のブロックは大型ビジョンに巨大なクリスマスツリーが映し出され、「サンタさん -ZZ ver.-」からスタート。中盤、お決まりの高城のマジックパート。ドラムロールを受けてシルクハットから飛び出し、大型ビジョンに映し出されたのはももクロのメンバーカラーの4羽の巨大なペンギン。マジックのネタもデジタルへと進化した形だ。そして、モコモコしたボリューム感のある白のコートに衣装チェンジしたメンバーがファンサしながらトロッコでアリーナを進んでいき、最後列まで到着して「メリークリスマス!」と叫んで曲が終わると、アイちゃんが故障でバグってしまった影響により会場に不穏な空気が漂い、アリーナの角から恐竜が登場して場内を闊歩。



 モノノフから驚きの声が上がる中、ライブは「夢の浮世に咲いてみな」へと続き、メンバーは恐竜から逃げ切るようにトロッコに乗って、再びメインステージを目指していく。その後、センターステージに移動すると、ダンサーを従えてアルバム『祝典』収録の「MYSTERION」を披露。歌詞にもあるように“祝祭の始まり”を告げると、大型ビジョンに巨大化したAI布袋寅泰が登場して「サラバ、愛しき悲しみたちよ」へ。巨大化した布袋の手によって操られるメンバーのダンスやファイヤー演出など今までに見たことないようなサラバの演出で、会場のボルテージはさらに高まっていく。このように、ところどころに定番曲や人気曲を盛り込みつつも、AIなど最新技術を駆使したエンタメ演出を盛り込み、新たなももクリ像を次々と描いていった。



 続くMCパートでは、ファミリー席のチビノフの様子などにも触れつつ、「〇〇代の人~?」という恒例のコール&レスポンスを展開。今回も会場には10代以下から80代以上までのモノノフが集結。ももクロの人気とファン層の幅広さを感じさせると、百田が「年齢問わず楽しめるライブになっていますので、引き続き、宇宙の旅をお楽しみください」と語り、再び映像パートへ。



 ももクロメンバーがコックピットに戻ると、倒れて水浸しになったAIのアイちゃんの姿が…。佐々木彩夏がドライヤーで乾かすと見事に復活。気になる今回の4人のキービジュアルが次々と映し出され、アイちゃんはメンバーそれぞれの故郷の星についての解説を始める。4人が困惑する中、最後に「ももいろクローバーZは過去も現在も未来も人々を笑顔にするために集い、何度でも立ち上がるのです。あなた達はアイドルという名の英雄であり、神になるべく生まれた存在なのだから。そして、モノノフの皆さんはこれから私がご用意した特別な儀式が行われることを4人には秘密にしてください。皆さんも儀式の参加者。やることは簡単です。彼女達を愛する気持ちをただ祈るだけ」という重要なメッセージを残して去っていく。



 その後、天女のような衣装にチェンジした4人がMUSIC VIDEOの神殿をバーチャルセットとして再現したステージに登場すると「Heroes」で後半戦がスタート。ダンサーと共に移動しながらパフォーマンスする様子をステージ上のカメラマンが動きながら撮影。両サイドのビジョンに映し出され、メンバーを近くで感じられるような没入感溢れる演出に。続いて、スモークとレーザー演出が加わると、布を使って舞い踊るダンサーと共に「月色Chainon」をパフォーマンス。さらに、ピアノの音色が印象的なバラード曲「きみゆき」と「白い風」へと続いていく。この2曲ではコールや声援を送ることなく、楽曲の世界観に浸りながら4人の姿を見守るモノノフがとても印象に残った。特にせり上がったセンターステージで歌われた「白い風」では、玉井詩織の歌い出しから楽曲の世界へと一気に引き込み、大量のシャボン玉がふわふわと舞う中、Cメロから1人ずつハイトーンで歌い繋いでいく展開とミラーボールが回り、百田の落ちサビからラストへ向かっていくエモーショナルな流れ、今年のももクリのハイライトのひとつだったと言っても過言ではないだろう。多くのモノノフが今年もこの曲を生で聴けた喜びを噛み締めていたに違いない。余韻に浸りながらも、客席の各所からアウトロ途中で拍手が沸き起こっていたのもとても印象的だった。



 そして、壮大な宇宙旅行の末に、待ち受けていたのは“モモクロニック・スーパーノヴァ”という超常現象だ。その後、真っ暗なセンターステージの空間で4人が歌い始めたのは「idola」。2024年リリースの7thアルバム『イドラ』に収録されていながら、ライブでは一度も披露されてこなかった楽曲(この曲も前日のDAY1で初披露)。真っ白なマントを纏い4人が歌う姿がモノクロ映像で映し出されるなど荘厳な始まり方にモノノフも息を飲んで見守る。8分ほどの大作とも言える楽曲だが、今回のようなコンセプチュアルなライブだからこそ、セットリストに組み込むことができたのだろう。間奏では光る玉を持ったダンサーを従えて、まさに“闇の儀式”とも言えるような壮大な演出に。そして、曲の中盤、ロック調のアレンジに展開したところで、バンドメンバーがステージ上に登場し、センターステージに移動した4人が纏っていたマントを脱ぎ去ると、この日初めてメンバーカラーの衣装にチェンジ。すると、緊張感から解放されたモノノフの盛大なコ

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