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洋裁ガチ勢の新婦、本気でウエディングドレスを作ったら…美しすぎる完成品に「神の領域!」「ガチ勢かっこいい!」
独学で洋裁を始めた新婦が、結婚式に向けてウエディングドレスを制作した動画に反響があり、「これは神の領域!」「世界中で一着だけの特別なウエディングドレス。うっとりしちゃいます」「何事においてもガチ勢ってかっこいいよなぁ…」など称賛の声が相次いでいる。投稿者の「縫いログ」さん(@do_me26)に、制作の裏側や洋裁のルーツについて話を聞いた。
【写真】新婦の手作り“ウエディングドレス”、完成形は…?
■洋裁歴8年で挑戦したウエディングドレス、レース選びに2時間
――ウエディングドレスの制作記録を公開した投稿が1.3万いいねを集めました。まずは、反響を受けての心境をうかがえますか?
「実は2023年に投稿したこの動画は、結婚式の入場前に流すオープニングムービー用に撮っていた素材をYouTube用に編集したものなんです。結婚式を挙げたのはYouTubeを始める前だったので、過去にプライベートで撮ったものにこんなにも大きな反響をいただけるなんて驚きました。当時頑張っていた自分が褒められたみたいで、嬉しかったですね」
――結婚式の準備だけでも大変だったかと思いますが、ウエディングドレスを手作りしようと思ったきっかけは?
「結婚式でウエディングドレスを着る…と想像したときに、なぜだか『着たい』よりも『作ってみたい』が先にきてしまいまして(笑)。当時、洋裁を初めて8年ほどだったと思うんですが、こんな『大物』を作る機会はきっと今後ない! と思い挑戦してみることにしました。腕試し感覚もあったんだと思います」
――ドレスを制作するうえで、こだわったポイントを教えてくださ2時間
「スカート部分はシンプルにチュールとオーガンジーを重ねたデザインにしたので、上半身のレース生地はこだわりましたね。レース生地って見ているだけでうっとり、惚れ惚れするほど美しくって、選んでいる時間も本当に幸せでした。お店で1、2時間は悩んでいたような気がします(笑)」
――あの繊細なレースは、悩みぬいたすえに選んだものだったのですね。
「1メートルで1万円以上する生地を買ったのは人生初でした…! ちなみにレースが好きすぎて、制作途中で『私もうちょっと頑張れるかも?』となり、2wayにする用の追加レースも買いに行きました。式の1ヵ月前とかだったと思います(笑)」
――凄すぎます(笑)。平面的なレース生地を、立体的になるよう切り貼りしていく作業も大変だったのでは?
「そこは全て手作業で行ったので、とにかく肩こりが酷くなってしまって…。当時通っていた整体の先生たちは事情を知っていたので、進捗を報告しつつ、『頑張れ!』と激励してもらいながら施術してもらったのも良い思い出です」
――そのほかに、制作中の印象的なエピソードがありましたらお聞かせください。
「これは制作中ではなく式当日の話になりますが、洋裁のルーツでもある祖母が『さすがにばあちゃんでもドレスを作ったことはなかったよ。すごいねぇ…』と、とても嬉しそうに言っていました。孫である私が、自分と同じように縫い物をしてくれることが嬉しかったんだそうです。自分のためだけに作っていたドレスですが、周りに喜んでくれる人がいたことに感動して、頑張って良かったなと心から思いましたね」
■服を縫うこと・直すことが「当たり前」だった環境が、洋裁やものづくりの原点に
――洋裁のルーツはお祖母さまとのこと。どのようなきっかけで始められたのか、お聞かせください。
「私の父方の祖母はもともと仕立て屋さんで、自宅でお直しの仕事をしていました。サイズが合わない服を直してもらったり、卒園や入学のセットアップを作ってもらったり、好きだったアニメのコスチュームを作ってもらったり…。縫うこと・直すことが、日常の中に当たり前に存在していたんです。そういった幼少期の経験から、私も手を動かすことが好きな子どもに育ち、工作やフェルト手芸、ビーズアクセサリーなどを趣味として楽しむ小学生〜高校生時代を送りました」
――自然とものづくりに触れられる、素晴らしい環境ですね。
「その後、大学生になって近所の手芸屋さんでアルバイトを始めた時に『お店の生地を使った服だったら勤務中に着ていいよ』と言われ、それが洋裁を始めるきっかけになりました」
――何を作られたんですか?
「実は何を思ったのか初っ端からシャツワンピースを縫おうとして、しっかり失敗したんです(笑)。それでも形になったことが嬉しくて、すっかりハマってしまいました」
――そんなご経験もあったとは…InstagramやYouTubeで拝見する腕前からは想像がつきません。洋裁の技術はどこかで学ばれたのでしょうか。
「洋裁の技術は基本的に全て独学で、本を片手に作りながら覚えていった感じです。先ほどお話したシャツワンピースから始まり、スカート、ブラウス、またワンピース…と夢中になって作っていたら、1年後にはピーコートに挑戦できるまでになっていました。大学生で時間があったのも大きいですね。リメイクのために服をよく解体することや、既製服がどう作られているのか観察する癖も、服作りに役立っていると思います」
――洋裁・リメイクの魅力はなんだと思いますか?
「自分の体に合わせられることです! 私は肩幅がしっかりしているいかり肩なので、市販品のコートやジャケットがなかなか合いません。しかし洋裁を学んだことで、自分の体にぴったりな服を作れるようになりました。またリメイクの良さは、形を変えて長く使えること。もとの服の部分(ポケットや前立など)を再利用することで、イチから服作りをするより早く仕上げられることも良いところかもしれませんね」
――最後に、これから制作してみたいと思っている「大物」がありましたら教えてください。
「直近で作った『大物』は長男に着せた入学式用のスーツなので、卒業式のスーツも仕立てられたらいいなと思っています。本人が嫌がらなければですが…(笑)」











