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福山雅治&大泉洋「また会う気満々でした」 『ラストマン』完全新作SP放送へ
12月28日後9時から、福山雅治と大泉洋が共演する完全新作スペシャルドラマ『ラストマン―全盲の捜査官―FAKE/TRUTH』(TBS系)が放送される。2023年に放送された連続ドラマのその後を描く新作で、人気バディが再び難事件に挑む。
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連続ドラマの最終回は、皆実が研修を終えアメリカ・ワシントンDCへ帰国し、今度は心太朗がFBIの研修で渡米することになって幕を閉じた。スペシャルドラマは、その連続ドラマの直後から始まるストーリーとなっている。
福山と大泉が続編決定を聞いた瞬間の率直な喜びから、撮影現場で再び感じた“バディの空気”、さらに皆実の超絶アクションと護道のガンアクションといった進化ポイントまで――存分に語る。スペシャルドラマから映画へと広がる新たな物語の魅力、そして“待ってくれた視聴者への思い”を、2人の言葉からひも解く。
■続編決定――2人が抱いた率直な気持ちとは
――『ラストマン』が帰ってくると聞いた時、率直にどんな感想を持ちましたか?
福山:楽しみで仕方なかったですので、うれしかったですよ。『ラストマン』という作品、皆実さん、護道さん、本当にさまざまなキャラクターがいらっしゃいますが、生き生きしていますから。どのキャラクターにも背景があるので、終わり方が分からないくらいお一人お一人の物語が描けてしまうから、また会う気満々でした。
大泉:連続ドラマの最後、僕(護道)がニューヨークに行くみたいな感じで終わっていたこともあって、「早く続き見たいよね」という声も多かったです。とにかく急ピッチで続編を進めましょうと前向きな姿勢でした。
ただ前回の『ラストマン』は、私が役者を始めてから一番スケジュール的にキツかった連ドラで…。とにかく歳をとればとるほど、撮影が命取りになるから、いくつかあるお仕事の中でも、優先的に『ラストマン』のスケジュールは早めに確保しましょうと。歳をとるほどキツい…なるべく早めにやっていただきたい(笑)。
福山:アグリーです。
大泉:そうですよね(笑)。51歳で撮るのか、52歳で撮るのか、53歳で撮るのかで変わってくる。
福山:僕は56歳になりましたよ(笑)。
大泉:でも、福山さんとは「洋ちゃんは今、50歳の体に慣れようとしているところだから大変だと思う」と話をしたんですよ。
福山:そうそう。
大泉:慣れちゃうともうちょっと楽だからって(笑)。
福山:“50代ボディ”というのがありますから。
――撮影が進む中で、どんな時に『ラストマン』に帰ってきたなと感じましたか?
大泉:僕は撮影現場に入ってきた福山雅治さんのオーラを感じた時。
福山:そうですか?
大泉:スペシャルドラマの福山さんの撮影初日。僕が撮影現場に到着したら、少し先に福山さんが着いていたんです。車から降りる光景を見たのですが、その時の福山さんのオーラに、久々のものを感じました。“キター!”みたいな(笑)。
早朝だったのですが、「なんですか、そのオーラは」という雰囲気もありましたし、福山さんがとてつもなく大きくて、かっこいいサングラスをしていたんです。そのことに触れたら、「洋ちゃん、気づいちゃった?」と(笑)。そこからしばしサングラスの説明が入りまして、僕には難しい話でした。でも、この感じ、懐かしいなと思いましたね、入ったなって気がしました。
福山:こうやって大泉さんが優しく、僕をこちょこちょといじってくださる感じが心地いいんです。最近、買って気に入っていたこと、早朝でちょっと顔が腫れぼったいかなと思ったことで、たまたまそのサングラスをかけていたんです。
早朝の銀座でサングラスをかけて撮影現場に到着した僕の姿を見て、大泉さんが「どうしたんですか?」と優しくいじってくれて。お芝居でのセッションの前のアイドリングになりました。
大泉:ハイカロリーなシーンの撮影でしたよね。
福山:ピアノを弾いて、アクションをやって、もう一回ピアノ弾くっていう。大泉さんは歌っていましたよね?
大泉:歌っていました。「これ、何が始まんの?」という始まり方をするからスペシャルドラマも面白そうですよね。
福山:あれだけの要素を1つのシーンに組み込んで許されるのかっていうぐらいでした。ドラマなのか役柄としての護道心太朗なのか、皆実広見なのか、「今、大泉洋さんが顔出しましたよね?」「あれ、今、福山さんじゃなかったですか?」みたいな。役柄という“ガワ”から、ひょっこり本人が顔出すことがあるじゃないですか。その行ったり来たりする感じが『ラストマン』の醍醐味の1つでもあると思います。
■皆実の超絶アクション、護道のガンアクション…続編の進化ポイント
――新しい魅力やパワーアップを感じたところはどこでしょうか?
福山:これはやっぱりアクションじゃないですか? 特に映画はかなり撮っていますよ。
大泉:皆実さんの超絶アクションがあります。キアヌ・リーブスなのか、デンゼル・ワシントンなのか、みたいな感じでしたよ。皆実さんは“暗闇では無敵”というのがテーマなんですよね。戦って制圧する皆実さんがかっこよくて。
福山:ありがとうございます。
大泉:あまりにもかっこいいから、護道さんはなんか別にいいかなと(笑)。
福山:いやいや、護道さんの助けがないと。
大泉:そうですか? あまりにも皆実さんがかっこよくて、僕、ちょっとだけ面白いほうに走ってますから(笑)。
――護道さんのガンアクションもこだわりの一つだと聞いています。
大泉:護道さんの大きく変わった点はそこですね。FBIで研修を受けて帰ってきているという設定なので、護道さんは今回(実際に)撃つシーンがあるという感じです。ポスタービジュアルでも拳銃を持っていますけど、撃つというのは新しいオプションですね。
福山:かなり馴染んできたんじゃないですか。連ドラの第1話で最初に持った時の感じと今では。
大泉:基本、連ドラの時は撃つことはまずなかったんです。威嚇のために持つことは多かったですけど。なので、今回は指導の方がついて、突入する時は「こう入ってきます」といったことを教えてもらい、より本格的にやっています。
――では、『ラストマン』の変わらない魅力はどんなところでしょうか?
大泉:今の時代を反映しているストーリーというのは今回もあるんじゃないですかね。
福山:社会課題と呼ばれるもの、今、社会や世界で起こっていることやさまざまな争い、紛争、戦争、貧困であるとか差別、断裂など。これが対岸の火事ではなく、どこかで自分たちともつながっているものだと思うんです。海の向こうの出来事も、現代ではまったく無関係ではいられない。
それを“自分事”として捉えるかどうかは人それぞれですが、『ラストマン』という作品は、そうした社会の課題にきちんと向き合いながら、エンターテインメントとして昇華していくことを大切にしています。
そしてどんなテーマを扱っていても、リアリティとユーモアを忘れない。それが『ラストマン』の良さだと思っています。
その点、大泉さんは本当に細かな部分まで丁寧に調整して、違和感があれば必ずチェックしてくれるんです。撮影現場で実際に動いてみて「これで合っています?」「銃の位置はこうじゃない?」「ここは本当に驚くだろうか?」と、一つ一つ確認しながら進めていく。そうした細部へのこだわりが、“ちょっと現実離れしているかな”と思えるシーンも、作品全体をぐっとリアルな方向へ引き寄せてくれるんです。
その感覚は、バディとして本当に頼りにしているところで、正直ほぼ大泉さんに丸投げしている部分もあるんですよ。「ここは洋ちゃんが気づいてくれるだろうから、俺は大丈夫かな」みたいな(笑)。
大泉:クランクインする前に電話で台本について、気になるところを長く話しましたよね。「洋ちゃん、言っておいてよ」みたいな(笑)。
福山:おっしゃる通り。「これ、ちょっと変じゃない?」という感覚って大事で、テレビや映画を見ている“もう1人の大泉洋”が画面越しに気づくようなポイントなんです。撮影現場では「まあ、これでいいかな。ドラマだし」「皆実さんはスーパーキャラクターだし」「護道さんならできるかも」みたいに“良し”と思える理由も増えてくるんですが、や











