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『スキャンダルイブ』柴咲コウ“咲”、川口春奈“奏”が訴えた“事実”と“真実”【最終話ネタバレあり】
俳優の柴咲コウが主演を務めるABEMAオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』(毎週水曜 後10:00)の最終話が24日に放送された。以下、ネタバレを含みます。
【動画】週刊誌記者・川口春奈“奏”が直面する大物俳優の性加害と芸能界のさらなる闇
本作は柴咲と川口春奈が初タッグを組み、スキャンダルの裏側で蠢く思惑、そして芸能界の深層に隠された“真実”へ切り込む挑戦作。
SNS上での誹謗中傷により、精神的に追い詰められオーバードーズを起こした莉子(茅島みずき)。一命を取り留めるも、結局また“誰にも届かない”と感じた彼女は、再び命を絶とうとする。絶望の中で「みんなが私の話をしてる。でも、誰も私の話を聞いてくれない。本当のことなんて、誰にも届かない」と訴える莉子に対し、奏(川口春奈)は記者として、そして姉として「莉子、私を信じて。私が絶対に届けるから」と力強い決意の言葉を返す。一方、咲(柴咲コウ)もまた、自らが守れなかった若手俳優・原由梨の死と向き合い、芸能界に根強く残る“犠牲の上に立つ成功”の構造を変えるべきだと、改めて強く誓うのだった。
莉子の勇気ある告発をきっかけに、麻生による性加害の被害女性たちが次々と声を上げ始めていた。そのことを知らせたのは、かつて記事を止めたことを悔いていたフリー記者であり、奏の恋人でもある二宮(柳俊太郎)。「複数人の証言が一致すれば、事務所も“でっちあげ”だとは言い切れないだろう」という言葉に背中を押され、奏は咲とともに取材を開始する。
証言を集め、記事にまとめる準備を進めるふたりに対し、KODAMAプロダクションとの癒着関係にあった週刊文潮編集長・橋本(ユースケ・サンタマリア)も、奏の覚悟を受け止めるかたちで記事掲載を許可。さらにKODAMAプロダクションの本部長・明石隆之(横山裕)も重い口を開き、KODAMAプロダクションの隠蔽の数々を自ら実名で証言することを申し出た。
記事の完成は目前。しかし、ここで咲は「原稿を止めることはできますか?」と口を開き、「このままじゃKODAMAプロダクションのやり方と変わらない。自分たちの発信する情報に責任を持つべきだと思うんです。そうじゃなきゃ、本当の意味でこの状況を変えることはできない」と訴える。
咲は「“事実”は唯一絶対のものです。しかし、“真実”は違います。なぜなら、メディアで語られる“真実”とは、“事実”を断片的に恣意的に切り取って作られるものだからです。そして、その作られた真実は、時に人を殺します」と語り、芸能界の構造の異質さを訴える。奏もまた記者としてメディアの在り方を訴えるのだった。
最後には、これまで咲と奏の前に何度も立ちはだかってきた、KODAMAプロダクション社長・児玉蓉子(鈴木保奈美)が「私はこれまで、何のために……」と苦悩を吐露する場面も。彼女はなぜ、隠蔽や圧力に手を染めたのか――。彼女の葛藤も静かに映し出された。
最終回を迎え、視聴者からは、「ほんとに痺れました」「正に今の芸能界のドラマ」「これは…問題提起なのだね」「メッセージ受け取りました」といった声が続々と寄せられた。











