【エンタメ総合】
【インタビュー】沢尻エリカ、舞台に「ハマり」広がる表現 笑顔で臨む名作『ピグマリオン』

沢尻エリカ(撮影:鈴木千佳) (C)ORICON NewS inc.


 20日から東京、名古屋、北九州、大阪にて上演される舞台『ピグマリオン』。同作では、舞台2作目の出演となる沢尻エリカが、数々の名優が演じてきたアイコニックな主人公のイライザを演じる。オリコンニュースでは、この名作舞台で主演に挑む沢尻にインタビューを実施。初舞台の際に感じた手応えや、生身の観客と向き合う舞台ならではの緊張感、再共演となるキャストとの思い出話など、笑いを交えた率直な言葉が次々と飛び出す――35公演を重ねていく舞台への覚悟と楽しみが、笑顔とともに自然と伝わってくるインタビューとなった。



【写真】沢尻エリカ、美しい赤ドレスのショット



■名作舞台『ピグマリオン』で“人間味”あふれる主人公・イライザ役に臨む



――舞台『ピグマリオン』という世界的な作品に出演されると聞いたとき、どんなお気持ちでしたか?



原作は読んだことはなかったんですけど、昔に映画(『ピグマリオン』を原作とした映画『マイ・フェア・レディ』)を観たことがあって。すごく華やかな印象があったので、演じることが楽しみでした。



――今回演じるイライザの印象は?



すごくチャーミングな人なんですけど、すごく人間臭いんですよね。最初からその“人間味”がすごくよく出ていて。どんくさい、みたいなところもあって、そこがかわいらしかったりもするし。そういうところをちゃんと演じることができたらいいなと思っています。



――ご自身と重なる部分はあったりしますか。



基本的に、どんな作品でもあまり役と自分との共通点は考えないですし、照らし合わせることはまずしないですね。自分と役を重ねるというよりは、どう解釈するか、っていうところから作っていく感じです。



――イライザは口調もかなり印象的ですが、すんなり入れましたか?



自分なりに解釈して、だいぶ安定してきてますね。



■まさに“ハマってしまった”舞台の世界



――2024年に『欲望という名の電車』で初めて舞台に立たれましたが、振り返ってみていかがでしたか。



すごく楽しかったです。自分が思っていなかったくらい、得るものがあって。まさに“ハマってしまった”感じで。目の前にお客さんがいて、リアルにリアクションしてくれるところもそうですし、一緒に舞台を作っている感覚っていうのがすごく新鮮でした。



――やっぱり最初は緊張しましたか。



最初は、めちゃくちゃ緊張しましたね。どうやって、その最初の緊張感を保ったままやっていけるか、というのがすごく難しくて。



――緊張って抜けたほうがいいのかなとも思ってしまうんですが、保つことがポイントなんですね。



ある程度の緊張は必要ですね。でも緊張しすぎてもダメで、抜けすぎてもダメで、その塩梅が本当に難しいです。慣れてくると良くなる部分ももちろんあるんですけど、緊張感がなくなると、「あ、なんか違うな」って思うこともあって。今回は35公演もあるので、その中で、いろいろ試行錯誤しながらやっていきたいなと思っています。



――前回の舞台で特に印象に残っている瞬間は?



それこそ緊張しすぎて、「あ、失敗したな」って思った回があって。そのあとに、もう「いいや!」って振り切れたような瞬間があったんです。そこからがすごく楽しくて、自分が予想していなかったところまでいけたという感覚があったんです。あれはもう、狙って出せるものじゃないですよね。やっぱり舞台だからこそなのかもしれないです。



――まさに舞台の魅力ですか。



そうだと思います。本当に生ものですし。初日から少しずつ変わっていって、千秋楽に向かっていく。その変化も含めて、舞台なんだって思います。



――今回はヒギンス教授を演じる六角精児さんとマンツーマンでのシーンも多いですよね。



六角さんは、本当に多才で面白い方です。今回の配役を聞いたときも、すごく腑に落ちました。舞台の開演が楽しみでしかないです。



――稽古の状況はいかがですか。



稽古が…やっぱり大変なので、それもある意味楽しいです。今の時期、すごい寒いですし、体調管理も大変だし、そういう中だと、より同じ方向を向いて頑張ろう、みたいな気持ちは芽生えますよね。



――やっぱり、稽古って過酷なんですね…。



そうですね。今回は、稽古時間もちょっと短い感じで。だから、やらなきゃいけないことがいろいろあって大変ですし、頑張りたいなって思っています。



■絶対に笑っちゃう…舞台上での“ドッキリ”エピソード



――清水葉月さんとは再共演になりますね。



そうなんです。今回は葉月ちゃんとあんまり関わるシーンはないんですけど、いてくれると安心感があります。前回は、姉妹で喧嘩し合うシーンとか、葉月ちゃんとのシーンは楽しいシーンが多くて。あ…そういえば、前回の東京の千秋楽だったかな。スタッフさんの悪ノリが過ぎて、本番中に、至るところにドッキリが仕掛けられるっていう…。



――本番中に、ですか。



そう(笑)!2人で写真を見るシーンがあるんですけど、本番になったら全然違う写真にすり替わっていて(笑)。



――絶対に笑うやつですね。



葉月ちゃんが一瞬で察して、「無理! 見れない!」みたいな感じになって。私も見た瞬間に「え!?」ってなって、2人で完全に固まりましたもん。しかもそこだけじゃなくて、いろんなところにトラップが仕掛けられていて…どうにか乗り越えた、という感じでした。



――雰囲気の良さが伝わるエピソードですね。観ていた人は思い当たる瞬間がありそうです。



ほんとにもう無理!って感じでした(笑)。



■回ごとに違うのが舞台の魅力。何度も観ていただけたらうれしい



――今回は英国演劇界の重鎮・ニコラス・バーターさんの演出となりますが、コミュニケーションはいかがですか?



原作は英語ですし、和訳されたセリフがちゃんとお客さんに伝わるかというところを、みんなでディスカッションしながら作っています。



――沢尻さんは映画やドラマの現場でも、積極的に意見を言うタイプですか?



作品によりますね。アイデアがあれば言いますけど、「こうしなきゃいけない!」って決め込むタイプではないので。そのときそのときで、スタンスは全然変わります。



――舞台は体調管理も大切だと思いますが、気をつけていることはありますか?



特に、これといったルーティンはないですね。毎日スパイス入りのお茶を飲んでるくらいです。でも、実は前回の舞台のとき、初日の3〜4日前に風邪をひいてしまって。「終わった…」って思いました。



――それは大変でしたね…。



稽古場と家の往復しかしてなかったんですけどね。それでも熱が出て。なんとか回復して、本番には立てたんですけど。この時期の舞台は、本当に気が抜けないなと思います。



――今回は楽しいお話をありがとうございました。改めて、舞台は何回観ても楽しめるものだと感じました。



そうですね。回ごとに毎回違うと思いますので、ぜひ何度も観ていただけたらうれしいです。



スタイリスト:亘つぐみ(TW)



【プロフィール】

1986年4月8日生まれ。東京都出身。2005年、ドラマ『1リットルの涙』で主演を務め、同年公開の映画『パッチギ!』で、第29回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。映画『へルタースケルター』(12年)では日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞し、『ファースト・クラス』(14年)など話題作に出演。映画「#拡散」が2月に公開される。また、24年に上演されたテネシー・ウィリアムズの名作『欲望という名の電車』では初舞台で主人公のブランチを演じ話題となった。

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