
【その他】
chocoZAPの“国内8000店舗”は実現するのか? フランチャイズの先にある“健康の社会インフラ化”構築の真意
にフランチャイズ1号となる安曇野穂高店(長野)をオープン。事業譲渡も含め、現在32店舗が運営に向けて進行中。chocoZAPやぶYタウン店(兵庫)のような人口減少地域でも運営可能なビジネスモデルだが、直営・FC合わせての国内8000店舗を掲げる中、FC事業を担当する同社の上杉隼士さんに話を聞き、その実現の可能性を探る。
◆健康と医療の更なる連動へ…FC1・2号店オーナーはともに医師、順調な集客初動を記録
――フランチャイズ第1号安曇野穂高店のオーナーは、本業が医師だそうですね。
「この地域の医師です。その方は『健康維持のために薬よりももっと大切なのは、運動の“きっかけ”』であるとし、その運動習慣をつけることも大切だが、まずは気軽に始める場としてchocoZAPが良いと考えておいででした。私はもともとはRIZAPのトレーナーでした。トレーナー目線では『トレーニングは(時間をかけて正しいやり方で)しっかりやるべき』と考えがちですが、医療関係者は『ちょこっとでもいいから運動すること』の大切さを重視されています。その意味で、chocoZAPのコンセプトは非常に良いと仰っていました」
――オーナー自身もchocoZAPに1年間通い続けて、運動が心身に与える前向きな変化を実感されたそうですね。
「その経験もあって、運動の大切さを認識されていました。また、2号店となるchocoZAP犬山駅前店(愛知/1月10日出店)のオーナーも、心療内科・精神科『ともこころのクリニック』院長として地域医療を支えています。ご自身もトレーニングしており、『メンタルヘルスの安定には、ベースとなる身体の健康が不可欠』だと痛感し、『地域に健康の拠点を設けたい』との考えがあったそうです」
――1・2号店のように医療関係者からの問い合わせは多いのでしょうか?
「全体の1割強ですが、他のフランチャイズと比べて、多い方だと思います。医療従事者や介護関係の経営者の方からのお問い合わせが日々あります。また、chocoZAPが目指す『健康の社会インフラ化』という観点において、医療従事者の声はエビデンスになりやすい。その意味では、医療関係の方たちに参加していただくことは非常に有効だと考えています」
――安曇野穂高店は、オープン1.5ヵ月で548人と損益分岐の客数をクリアしています(1平方キロメートル当たり289人/安曇野市)。現段階では、フランチャイジー側からどのような声が届いていますか?
「類似する立地の他の直営店と比べても非常に好調で、オーナーさんも『少し安心した』とのことでした。そして、顧客満足度の1つである清掃スコアは、全国的に見ても高い水準をキープしており、店舗運営は順調です。また犬山駅前店もオープン1ヵ月が経過し、順調な集客初動を記録しています」
◆旅行会社や塗装業など異業種参入も、特性を活かした「地域貢献」への想いが共鳴
――瀬戸社長は、「chocoZAPが目指すのは、すべての人に等しく健康づくり環境を提供する“健康の社会インフラ化”。その意味でもchocoZAPは選択肢の多い都市部以上に、サービスが縮小傾向にある地方で必要とされるサービスだと考えています」(2025年12月5日/オリコンニュースより)と言っていました。実際、冬は寒く夏は暑く、フィットネスジムも少ない安曇野市では、chocoZAPは必要とされるサービスだったわけですね。
「そう思います。気候変動だけでなく、熊が出没するニュースもよく耳にしますから、屋外運動はかなり危険を伴います。そういう自然環境に左右されるケースは、日本の地方都市には多く存在します」
――地方都市では高齢化も深刻ですが、今後、高齢者施設内での展開の可能性はありますか?
「その可能性は十分にあります。単なるジムの枠を超え、自治体や地域開発と連携した『町おこし』の一環としてchocoZAPを組み込んでいくことは、我々のビジョンの1つでもあります。多くの医療従事者は、『医療・介護施設に来る段階では、すでに薬や本格的なリハビリが必要な状態である』というジレンマを抱えています。本来、医療の理想は病気になる前の『予防医療』にありますが、既存の医療機関だけでは健康な方の日常生活にまで深く入り込むことは困難でした。そこに24時間気軽に立ち寄れるchocoZAPが介在することで、悪くなる前段階の生活習慣に自然と運動を取り入れ、健康寿命を延ばすという『社会インフラ』としての役割を果たすことができると考えています」
――異業種からの参入という点では、海外旅行専門の旅行会社エス・ティー・ワールドが運営するchocoZAP和歌山大学前店のケースもありますね。
「自社敷地内に『エス・ティー・ワールド和歌山ビレッジ』という施設を作り、その一角にchocoZAPを誘致されました。これによって『愛犬を遊ばせながら、自分はトレーニングを楽しむ』『BBQの前に身体を動かす』など、みんなで楽しむ複合体験が可能となっています。RIZAPにおいても、異業種パートナーとともに地域のコミュニティ拠点を創出する、壮大なプロジェクトとなっています」
――2月1日に静岡の外壁塗装専門店・小原建装へ直営10店舗を一括譲渡されましたが、その決め手は?
「オーナーさんが掲げる『地域の人々が健康で明るく暮らせる環境を作りたい』という、地域貢献への強い想いが大前提にありました。ご自身もゴルフを通じてchocoZAPを利用される中、運動の重要性を深く認識されていました。そして『地域の方々の医療費を少しでも減らし、健康寿命を延ばしたい』という切実な願いをお持ちだったことが大きな決め手です。こうした地域に根ざした志こそが、私たちが目指すビジョンと合致し、信頼してお任せできると確信いたしました」
――それにしても10店舗を任せるというのは、かなりの決断ですね。
「静岡西部という広域にわたる10店舗の運営には、現場を熟知し、実務を確実に回せるプロフェッショナルな視点が不可欠です。小原建装さんは、すでに強固な事業基盤を築き上げられた実績があり、実業家として非常に高い信頼を置いています。『健康インフラを広げる』という我々のビジョンと、地域の特性を活かした『地域貢献』への想いが共鳴したことで、この規模の展開を安心してお任せすることができました。加えて、地方特有のマーケティングに精通し、自ら主体的にアイデアを出して動いてくださる点も大きな魅力でした」
◆運営の盲点をつく地域に根ざした独自マーケティング、フランチャイジーとの協業で相乗効果も
――瀬戸社長も「フランチャイジーからの強い要望が出ることもあるでしょう。それらを社内で完結せず、一緒になってより良くしていくことも重要なポイント」(2025年6月10日/オリコンニュースより)と明言していました。他にもフランチャイジー側からのアイデアや要望はありましたか?
「例えば、安曇野穂高店では雪国の特性を生かし下駄箱を設置しました。その安曇野での『chocoZAP 150m先 信号左折』という電柱広告も新たな気付きでした。弊社ではマスに向けた一斉アプローチの広告展開で、交通量単位での看板実績はありませんでした。そして静岡では、学生街にある店舗のため、通学路導線での広告掲示やカラオケの導入検討など、地域に根ざした、具体的かつ独自のマーケティング視点は、我々の盲点を突く大変心強い提案でした」
――1月末時点で1682件の問い合わせが寄せられています。現在も複数の企業様と協議中だそうですが、進捗を教えてください。
「46法人より計84店舗の加盟意向表明をいただき、その内32店舗は運営に向けて進行中です。内訳は新店舗が13店舗(オープン済2店舗、準備中11店舗)、既存直営店のFCへの譲渡が19店舗と堅調に推移しています。また2026年度の出店戦略(※)として、FCを50%の配分にて推進していく予定です」
(※)2026年3月期以降の出店戦略は、2026年2月12日時点における予定であり、今後の各種状況等を踏まえ、直営とFCの比率含め検討して行く予定。
――「地域共創型FC」を掲げる中、やはり地域特性を熟知したパートナーを想定しているのでしょうか?
「chocoZAPは完全無人のビジネスモデルなので、当初はオーナーの居住地と店舗が離れていても問題ないと考えていました。しかし、昨年9月以降、多くの方々と対話を重ねる中、現段階では、地の利を活かしたマーケティングや販促活動を展開でき、かつ現場のお客様の声を直接拾い上げられる方にお任せするのが最善ではないかと感じています。もっとも、今後サービスのパッケージ化がさらに精緻に進めば、地域という枠組みに縛られる必要はなくなると見ています。将来的には、日本にいながらにして海外店舗を遠隔で運営するといった、場所の制約を超えた多店舗展開も十分に実現可能だと考えています」
◆FCは“健康の社会インフラ化”を構築する手段 共創
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