【映画】
『国宝』ヘアメイクチームが苦労語る「最初から歌舞伎のメイクは別物だと思っていた」

日本外国特派員協会で行われた会見に出席した(左から)西松忠氏、日比野直美氏、豊川京子氏、李相日監督


 『国宝』が世界最高峰の映画賞「第98回アカデミー賞」のメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされたことを受け、豊川京子氏(69)、日比野直美氏(63)、西松忠氏(64)が27日、都内で開催された記者会見に登壇した。3人は制作中に大変だったことを打ち明けた。



【写真】米国アカデミー賞2部門に輝いた『国宝』メイクアップ



 豊川氏はヘアメイクを担当。指揮を執った李相日監督とは約25年の付き合いで、その信頼関係もあり、作品に携わることになった。李監督から求められたのは歌舞伎メイク。歌舞伎俳優の中村京蔵に伝授してもらい技術を習得するプランを提示されたが、「最初から歌舞伎のメイクは別物だと思っていました」と会見で打ち明けた。



 「練習するうちに、これは役者に失礼だと思いました。にわかじこみの我々がやるようなことではないと」と振り返る。李監督やプロデューサーらに相談してヘアメイクチームに迎え入れたのが、歌舞伎化粧を担当した日比野氏だった。日比野氏が加わったことにより「映画の中の”50年間”を描くことに集中できるようになった」と話した。



 チームに加わった日比野氏は、日本舞踊の「おさらい会」で顔を白塗りすることを仕事としている。普段は「白塗りの顔を2~3時間きれいに保てたら良い」という。しかし映画となると要する時間が長くなる。「1日10時間そのままの顔でいないといけない場合が多くて、それをきれいに保たせることが苦労しました」と制作中に大変だったことを語った。



 西松氏は舞台面床山として、キャスト一人ひとりに合ったカツラを用意した。作品で使用したカツラは土台が銅で作られている。「長時間にわたる撮影で重いものを頭にのせて耐えられるか」という心配があったといい、ワンカットで20回ほど被せたり外したりを繰り返したという。「あさ6時からメイクアップが始まって長い時は次の日になっていたり…。役者は大変な作業だったと思う」と話した。



 日本映画が同賞にノミネートされるのは初めて。同作品は6月6日に公開してから特大ヒット上映中の映画。歴代興行収入ランキングでは邦画実写 No.1 を達成、今月には国内興行収入200億円を突破した。日本国内では多数の映画賞を席巻し、50以上の映画賞を受賞する快挙を成し遂げている。

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