【映画】
木村拓哉、『教場』で試された覚悟 逃げ場のない“30対1”の現場

『教場』シリーズで主演を務める木村拓哉(撮影:松尾夏樹) (C)ORICON NewS inc.


 俳優の木村拓哉が主演を務める人気シリーズ『教場』が、約3年ぶりの新作として帰ってきた。白髪交じりの髪と義眼という強烈なビジュアル、そして警察学校の冷徹な教官・風間公親として生徒たちに向き合う圧倒的な存在感は、シリーズを通して多くの視聴者の記憶に刻まれてきた。



【写真】第205期生徒たちが集合したティザービジュアル



 今回の『教場』は、Netflix配信の『Reunion(リユニオン)』と劇場公開の『Requiem(レクイエム)』によって、一つの物語を前後編で描く新たな試みに挑んだ。それも含め、木村にとって『教場』は、ほかのどの作品とも違う特別な存在だという。



 「異質ですよね。時代と逆行している感じもありますし(笑)。でも、だからこそ意味がある作品だと思っています。今の世の中からどんどん排除されている“ザラザラ感”を、さらに“トゲトゲ”にして、あえて残している。触れたこともないし、嗅いだこともないような感覚というか……。“ないもの見たさ”がある作品なんじゃないかなと思います」



 風間は、警察官を目指す生徒たちに容赦なく退校届を突きつける。その姿は、ときに残酷にすら映る。しかしそれは、「自らの人生をどう選ぶのか」という問いを突きつけ、生徒たちの覚悟を試す行為でもある。同時に、その役を生きる木村自身の覚悟もまた、試され続けてきた。



 「30対1で、その場に立つ以上、自分も逃げられないんです。同じ覚悟を持って立たないと、あの空気は成立しない。その視線は、生徒役の30人だけじゃなく、監督やスタッフ全員からも向けられていました」



 張り詰めた空気の中で、風間公親として立ち続ける時間。言葉ではなく、“存在”そのもので空間を支配する。その説得力は、役を演じるという行為を超え、覚悟を持ってその場に立ち続けた者だけが生み出せるものだった。



 「監督からOKが出た瞬間、一気に緩むんです。その緊張と解放の繰り返しこそが、この作品の現場でした」



 『教場 Reunion/Requiem』の撮影は、記録的な猛暑となった2025年の夏に行われていた。



 「本当に暑くて、現場でもみんなで『暑い暑い』って言いながら撮影していました(笑)。それでも、キャストやスタッフはそれぞれの役割を背負って動き続けていた。みんなの本気が集まって、一つの作品になる。その現場にいられること自体が喜びでもあり、責任でもありましたし、ものづくりの醍醐味を強く感じていました」



 第205期生たちと風間教官の対峙、そして風間自身の過去と現在が交錯する『教場 Reunion/Requiem』。シリーズの集大成ともいえる本作で風間公親が最後に示す“覚悟”が、スクリーンで明かされる。

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