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【第49回日本アカデミー賞】最優秀作品賞は『国宝』 主演男優賞・監督賞など圧巻10冠【受賞一覧】

『国宝』


 日本映画界最大の祭典「第49回 日本アカデミー賞」授賞式が13日、東京・グランドプリンスホテル新高輪で開催され、映画『国宝』が最優秀作品賞に輝いた。正賞15部門のうち10部門を制覇する圧倒的な結果となり、授賞式は“国宝一色”の様相を呈した。



【写真】感動…スピーチをする吉沢亮&見守るチーム国宝



 最優秀監督賞も受賞した李相日監督は壇上で、「俳優たちの献身とスタッフの力がスクリーンいっぱいにほとばしっているからこそ、多くの人の心を打つことができた」と語り、作品を支えた関係者や観客への感謝を述べた。



 原作小説を執筆した吉田修一氏や歌舞伎界の全面的な協力にも触れ、「四百年の伝統を壊さず、恐れながらも挑戦するという思いで、スタッフ一人ひとりが真摯に向き合ってくれた作品」と振り返った。さらに「映画で世界を変えられるとまでは言えないかもしれないが、悪い流れを踏みとどまらせる力はあると思う。まだ映画で戦う価値は十分にある」と映画制作への強い信念を示した。



 最優秀作品賞の発表は日本アカデミー賞協会の島谷能成会長が行い、『国宝』の名が呼ばれると会場からは大きな拍手が起こった。李監督は「この場に立てる喜びは生涯忘れない。これまで戦ってきた仲間、そしてこれからともに映画を作る仲間がこの会場にいると思う。日本映画をさらに力強く前に進めていきたい」と決意を新たにした。



 主演男優賞を受賞した吉沢亮は、「本気で何かに打ち込む姿は人の心を動かす。その思いが作品を通して伝わったのでは」と手応えを語り、優秀助演男優賞を受賞した横浜流星も「普段映画館に足を運ばない方にも作品が届いたことで大きな自信になった。いい作品を作れば必ず見てもらえると励みになった」と喜びを語った。



 『国宝』は芥川賞作家・吉田修一による同名小説が原作。極道の息子として生まれながら歌舞伎の世界に身を投じ、人間国宝へと上り詰めていく男の50年を壮大なスケールで描いた。重厚な映像美と、約1年半にわたる歌舞伎の猛特訓を経て挑んだ俳優陣の熱演が高く評価され、昨年6月の公開以降ロングランヒットを記録。累計動員1439万人、興収203.4億円を突破し、日本実写映画として歴代興収記録を22年ぶりに更新する快挙も達成した。



 また同作は、日本時間16日(現地時間15日)に米ロサンゼルスで開催される「第98回アカデミー賞」でメイクアップ&ヘアスタイリング賞に日本映画として初ノミネートされている。



■第49回日本アカデミー賞 受賞一覧(★=『国宝』)



★最優秀作品賞:『国宝』

★最優秀主演男優賞:吉沢亮『国宝』

最優秀主演女優賞:倍賞千恵子『TOKYOタクシー』

最優秀助演男優賞:佐藤二朗『爆弾』

最優秀助演女優賞:森田望智『ナイトフラワー』

★最優秀監督賞:李相日『国宝』

★最優秀脚本賞:奥寺佐渡子『国宝』

★最優秀撮影賞:ソフィアン・エル・ファニ『国宝』

★最優秀照明賞:中村裕樹『国宝』

★最優秀美術賞:種田陽平、下山奈緒『国宝』

★最優秀録音賞:白鳥貢『国宝』

★最優秀編集賞:今井剛『国宝』

★最優秀音楽賞:原摩利彦『国宝』

最優秀アニメーション作品賞:『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』

最優秀外国作品賞:『教皇選挙』



★新人俳優賞:河内大和(『8番出口』)、白山乃愛(『秒速5センチメートル』)、中島瑠菜(『TOKYOタクシー』)、坂東龍汰(『爆弾』)、松谷鷹也(『栄光のバックホーム』)、見上愛(『国宝』)、森田望智(『ナイトフラワー』)



話題賞/作品部門:『ファーストキス 1ST KISS』

話題賞/俳優部門:松村北斗『ファーストキス 1ST KISS』『秒速5センチメートル』



会長功労賞:小川眞由美、佐久間良子、杉井ギサブロー、田中陽造、毛利清二

協会特別賞:小川久美子、黒澤和子、新藤次郎、西田忠光

★クリエイティブ貢献賞:ufotableデジタル映像部、『国宝』ヘアメイクチーム、『国宝』振付チーム

★第49回特別賞:『国宝』製作チーム

★主題歌賞:原摩利彦 feat.井口理「Luminance」(『国宝』)

会長特別賞:いしだあゆみ、仲代達矢、原田眞人、大谷信義

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