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その花粉症対策、間違ってない? 目薬後に目をパチパチ、水道水で目を洗う…NGケアをプロに聞く

つらい目のかゆみ、目薬のさし方は合ってる?


 花粉症のつらい症状のひとつが目のかゆみ。こすりたいけどこすれない、目が真っ赤、涙がボロボロ…。この季節は目薬が手放せないという人も多いことだろう。でも、ちょっと待った! その目薬のさし方、目の洗い方は合っている? 長年、花粉症ケアに寄り添ってきたロート製薬に、目薬に関する「やりがちなNG」と「正しいケア」を聞いた。



【画像】目からウロコ!?正しい目薬のさし方



■意外に知らない“目薬のさし方”、目をパチパチはNG? コンタクトの人は?



――まずは、目の症状の対策について、「やりがちなNG」と「正しいケア」を教えてください。目薬をさした後、パチパチとまばたきをしがちですが、実はそれはいけないと聞いたのですが本当ですか?



 「はい、本当です。目頭のすぐ下の瞼の縁には“涙点”という小さな穴が開いていて、涙を鼻の奥へと流す排水溝の役割を果たしています。目薬をさした後にまばたきをすると、その涙点から薬の成分が鼻から喉へと流れ出ていってしまい、薬剤の効果を十分得ることができません。また、まばたきは涙を分泌させるため、せっかく入れた薬剤が涙で薄まってしまったり、涙と一緒に目から流れ出てしまう原因にもなります」



――薬剤をしっかり効かせる、正しい目薬のさし方とは?



 「目薬をした後に、まばたきをせずに目を閉じて、1分くらいそのまま静止してください。その際、涙点のある目頭の部分を軽く押さえると、お薬が涙点から流れ出ず、しっかりと目の表面にとどめることができます」



――目薬は、症状が強く出ている時だけにさせばいいのでしょうか?



 「眼科の学会で、症状がひどい時だけ目薬をさす人と、用法用量どおりコンスタントにさす人では、後者のほうが花粉症状のピークを抑えられたという結果が報告されています。目薬の効果を上げ、つらい症状を抑えて生活の質を上げるためには、パッケージに記載されている使用回数どおり使っていただくことがおすすめです」



――前シーズンの目薬が残っている場合もよくありますが、使用期限内であれば使っても大丈夫でしょうか?



 「使用期限内であっても、一度開封した後は2~3ヵ月以内に使い切っていただくよう、当社ではお伝えしています。気づかないうちにまつ毛や皮膚にノズルが触れてしまい、そこから雑菌が混入している可能性もあります。もったいないですが、開封した目薬は次のシーズンに持ち越さないようにしてください」



――コンタクトを使用している人の場合、裸眼用の目薬をコンタクトレンズの上からさすのはいけませんか?



 「おすすめできません。成分によっては特にソフトコンタクトレンズに吸着しやすく、極端な例ではレンズを変形させてしまったり、見え方が変わってしまう可能性もあります。レンズの変形は、摩擦によって眼球を傷つけることにつながるので、コンタクト対応の目薬を使うようにしてください。当社にも、コンタクトレンズに対応した目薬『ロートCキューブ』シリーズがありますが、各社、基本的にはパッケージに対応するコンタクトレンズが記載されています。確認してご購入いただくか、店頭の薬品担当者に相談のうえ、選んでいただければと思います」



――あまりに目がかゆいと目を洗いたくなります。水道水で洗う人もいるようですが、それはOKですか?



 「水道水には塩素が入っているので、粘膜保護の観点からおすすめできません。埃やゴミが目に入ったときに緊急的に洗うのであれば問題はありませんが、習慣化すると、目の表面を保護する成分を流してしまい、乾燥や刺激感の助長になる可能性も。当社でも洗眼薬『アルガード目すっきり洗眼薬α』を販売していますが、目を洗いたい場合はそういった市販の洗眼薬を使っていただくといいでしょう」



――洗眼薬などで目を洗ってから、目薬をさした方がいいですか?



 「目薬をさすだけでも十分なのですが、目に違和感や異物感がある場合は洗ったほうがいいと思います。また、目の洗浄は予防にも。花粉症は花粉が体に付いただけでは起こらず、花粉を体が異物と認識することで生じます。ですから、鼻の入り口や目の表面を洗うことで、体に異物と認識される前に、洗い流す。そのことが花粉症状のピークを抑えるうえでは有効となります」



――洗眼薬と目薬を併用する際、より適切な使い方のコツは?



 「まず洗眼薬で目を洗っていただき、5分くらい時間をおいてから目薬をさしてください。というのも、洗眼薬で目を洗うと、涙の層が一時的に不安定になっています。5分ほど時間を置いていただければ、涙が通常の状態に戻りますので、少し待ってから目薬をさすようにしてください」



■処方薬とOTCどっちを選ぶ? 市販まで10年かかったコンタクト用目薬も



――近年では「処方薬のほうが効くし安上がり」と、医療機関を受診する人も増えています。その点はどうなのでしょうか?



 「処方薬とOTC医薬品はどちらが優れているというものではなく、それぞれに役割があります。症状が強い場合や不安がある場合は、医療機関を受診することが大切です。軽度〜中等度の症状や早めの対処には、OTC医薬品も選択肢の一つです。今は、OTCでも花粉症に対応した、症状に応じて選択できる薬はいろいろと販売されています。『アルガード』シリーズは、花粉症の様々な症状に合わせて選べるラインナップを展開。花粉症の症状は個人差が大きいため、症状や使用シーンに応じて適切な製品を選ぶことが大切です。こうした多様なニーズに応えるため、日々研究開発を重ね、より一人ひとりに合ったセルフケアを支える製品づくりに取り組んでいます」



――これまでの開発の中で、特に苦労された点やこだわったポイントがあれば教えてください。



 「今は、花粉症状に合わせて各社研究を重ね、本当にいろいろな薬が販売されています。例えば『アルガード』のコンタクト用目薬は、研究開発から国に申請して市販できるまで10年かかっていて」



――そんなに時間がかかっていたんですね!



 「コンタクトを使用する方が増える一方で、花粉の時期は眼鏡で過ごされる方もいると思います。ですが、お客様の生活の利便性を考えたら、この時期でも使える目薬があればという強い思いが開発メンバーにあって。コンタクトレンズ装用中にも使用できる目薬の開発には、目の安全性への配慮などから時間をかかりました」



――コンタクト使用者としては、大変ありがたい限りです!



 「ありがとうございます。そのように、今は花粉症対策にも、お客様のセルフメディケーションを支えるOTC医薬品が揃っています。病院に行く時間がなかなかとれないという方は、ご自身に合ったものを選んでいただき、つらい時期を乗り切っていただければと思います」



(文:河上いつ子)

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