学校法人 ２１世紀アカデメイア
印象に残ったニュース第1位は…。未来の鉄道マンが選ぶ、鉄道ニュース大賞2025




学校法人 ２１世紀アカデメイア（学長：田坂広志、本部：東京都千代田区）のキャンパスの一つで、鉄道、エアライン、ホテル、ブライダルなどのホスピタリティ分野を学ぶ「東京ホスピタリティ・アカデミー」（校長：千葉敦、本部：東京都新宿区）は、鉄道分野を学び、将来鉄道業界で働くことを目指す学生（運転士、車掌、駅務員、車両メンテナンスなど）を対象に「2025年の鉄道業界」に関するアンケート調査を実施しました。

本調査では、鉄道業界を目指す学生が「本当に印象に残った鉄道ニュース」や、「2025年の鉄道業界を象徴する漢字」を選出しています。
「鉄道ファン」の視点ではなく、「鉄道業界で働く」を目指す若者たちの意識や価値観を可視化した調査となっています。

【本件のポイント】
１.「印象に残ったニュース」では、引退・終了といった「消えゆく鉄道文化」に多くの関心が集まる

２. 「鉄道×アイドル」のコラボレーションは、鉄道に関心のない層へのアプローチや話題づくりに加え、鉄道業界を志すほど、鉄道に強い関心を持つ層にも印象深く作用していることが明らかに

３.「鉄道業界 今年の漢字」の上位には「変」「新」「改」などが並び、鉄道業界が大きな変化の年であったと、鉄道業界志望者が受け止めていることがうかがえる

1．鉄道業界の「今年の漢字」は？

２．2025年の鉄道業界で印象に残ったニュースは？

2-1．「引退・終了」に注目が集まる一年 ― 消えゆく鉄道文化とその継承
「引退」「終了」といった消えゆく鉄道文化に関するニュースに多くの関心が集まりました。
10大ニュースにランクインした「ドクターイエロー引退」や「JR東日本の電気機関車の旅客運用終了」、「Suicaのペンギン引退発表」や「E3系引退」以外にも、 「大和路線201系引退」、「横須賀線E217系引退」、「寝台特急カシオペア引退」、「はちおうじ号・おうめ号廃止」、「銀釜引退」などのニュースが挙げられ、新サービスや新型車両の発表よりも、「引退」や「終了」に票が集まる結果となりました。
一方で、「E3系つばさを荷物新幹線に改造し、荷物輸送専用車両として活用」や「小田急ロマンスカーVSEをロマンスカーミュージアムで展示」といった、引退後の活用や保存に関する取り組みにも注目が集まりました。
引退や廃止を“終わり”として消費するのではなく、その後の在り方まで含めて評価する姿勢は、鉄道が交通インフラにとどまらず、文化的資産として捉えられていることを示す結果といえます。

2-2．鉄道×アイドルのコラボレーションに注目
10大ニュースには「SixTONESの発車メロディ使用中止」や「東京モノレールと日向坂46のコラボ」がランクインしました。その他にも、「HKT48」、「櫻坂46」、「FRUITS ZIPPER」など、女性アイドルと鉄道会社によるPRコラボレーションが多く挙げられました。
鉄道×アイドルのコラボレーションは、鉄道に関心のない層へのアプローチや話題づくりに加え、鉄道業界を志すほど、鉄道に強い関心を持つ層にも印象深く作用していることが明らかになりました。
発車メロディや車内演出といった鉄道の象徴的な要素に新たな意味が加えられることで、鉄道ファンにとっても、より特別な体験へと昇華していることがうかがえます。