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森未来、国産広葉樹の利活用を推進



森未来
林野庁事業で需要動向を調査、広報資料を制作




「Sustainable Forest」をミッションとする株式会社森未来(本社:東京都港区、代表取締役:浅野 純平 以下、森未来)は、林野庁が実施する「国産広葉樹のニーズ調査及び利活用に向けた広報資料の作成事業」において、パンフレットおよびコンセプトムービーを制作いたしましたことをお知らせいたします。

■ 本事業の背景

日本の林業・木材産業において、長らく主役は建材に適したスギやヒノキなどの「針葉樹」であり、資源量の半分を占める「広葉樹」が注目される機会は限られていました。しかし、かつての広葉樹は里山での暮らしに欠かせない存在であり、農機具や薪炭材として幅広く活用されてきた歴史があります。里山では、こうした人々の日常的な広葉樹利用によって、豊かな生態系や景観が維持されてきました。

しかし、エネルギー革命や過疎化などが進行して、利用頻度が著しく減少した今、豊かな生態系を支えていた里山の広葉樹林では様々な課題が発生しています。
- 生態バランスの崩壊と獣害の拡大
里山林は、かつて人々の生活の場である人里と、野生動物の棲む奥山を分ける「緩衝地帯」として機能していました。しかし、人の利用が減少することで、奥山との境界が曖昧になり、野生動物の生息圏が拡大。その結果、農作物への被害や人身被害が急増し、深刻な社会問題となっています。
- 「ナラ枯れ」の全国的な蔓延
薪炭材利用のために、薪にしやすい小径木の段階で定期的に伐採されていたコナラなどのナラ類は、放置されたことで高齢化・大径化が進みました。これにより、太い幹を好むカシノナガキクイムシが繁殖し、彼らが媒介する菌による樹木の病気「ナラ枯れ」が全国的に拡大。日本の森林を代表するナラ類が大規模に立ち枯れる事態を招いています。
- 竹林・ササの侵食と生物多様性の喪失
かつて道具や肥料として活用されていた竹やササも、利用されなくなったことで驚異的な繁殖力による竹林の拡大を招いています。これらが森の内部まで侵入して日光を遮ると、明るい環境を好むかつての里山特有の植物や昆虫が姿を消します。竹林化が進むことで、里山の豊かな生態系が失われつつあります。





広葉樹の利活用を通じて里山林を再生する
林野庁では、放置された里山広葉樹林の利活用を推進し、適切に管理・再生を図ることが重要であると考えています。これは単なる未利用材の活用に留まるものではなく、森林が持つ公益的機能の発揮を通じて、環境・地域・経済における多面的な課題を統合的に解決することを目指したものとなっています。



■ 国産広葉樹のニーズ調査結果

本事業の一環として、広葉樹の加工・流通に携わる木材事業者から、需要者である設計士・デザイナー、最終消費者となる一般企業までを対象としたアンケート調査を実施し、計811件の回答を得ました。当社は本アンケート調査の解析を担当し、各ステークホルダーの利用実態や課題を整理するとともに、今後の利用拡大に向けた施策の分析を行いました。



パンフレット

当社は、本事業においてパンフレット及び、コンセプトムービーを制作いたしました。

専門知識がない一般消費者の方々にも、広葉樹の多様さや環境的意義が直感的に伝わるような構成となっています。デザインは国産広葉樹の多種多様な性質が、様々な価値に変わる様子をイメージしたものになっています。
公式パンフレット




コンセプトムービー

広葉樹林の風景や、実際に広葉樹を活用する木材事業者、最終製品を利用している様子など、サプライチェーンのつながりを意識した構成になっています。広葉樹のある森林の豊かさや、多様な用途の可能性をピックアップし、その間にある木材事業者の技術や、課題をプロセスごとに追いながら、広葉樹を利用することがいかに里山の再生に寄与するかを映像化しました。