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水族館&いきものを深堀り!発見がいっぱい!サンシャイン水族館いきものディスカバリー通信vol.23「生き物たちも年末の大掃除!?お掃除をする生き物をご紹介 」



株式会社サンシャインシティ
12月26日(木)~31日(火)の期間、「年末の大掃除」にちなみお掃除をする生き物を紹介するパネル展示







サンシャイン水族館(東京・池袋)では、12月26日(木)~31日(火)の期間、「年末の大掃除」にちなみお掃除をする生き物を紹介するパネル展示を行います。
サンシャイン水族館でも活躍する、お掃除をする生き物として“クリーナーフィッシュ”とも呼ばれるホンソメワケベラや、水槽の掃除をしてくれる“水族館のお掃除係”セルフィンプレコ、生態系の中で重要な役割を担っている”海の掃除屋”ダイオウグソクムシの3種をピックアップ。
 今回のいきものディスカバリー通信では生き物たちがお掃除をする理由をはじめ、生態系の中での役割や不思議な特徴など知られざる生態や魅力、奥深さについてご紹介します。
※本リリースPDFはこちらよりダウンロードいただけます→https://prtimes.jp/a/?f=d20364-946-abfb91324e309b604863defa7dd08f21.pdf


- ホンソメワケベラ ~周りにはいつも魚たちの行列が!?魚たちの人気者!~





■展示水槽:本館1F 大水槽「サンシャインラグーン」、「チョウチョウウオの舞」水槽
ホンソメワケベラはスズキ目ベラ科に属する、10cmほどの小さな海水魚で白と青のグラデーションがかった特徴的な体色をしています。
ホンソメワケベラは、他の魚の体表やエラに付いた寄生虫や、口の中の食べカスを食べる掃除屋で、「クリーナーフィッシュ」とも呼ばれています。
小さな魚からエイのような大型魚まで、さまざまな魚たちの掃除を行います。
泳ぎ方も独特で、まるで踊っているかのように見え、周りの魚たちに自分が掃除屋であることをアピールします。
クリーニング中の魚の周囲には順番待ちをしている魚がいることもあり、魚たちの中でも人気者です。
「サンシャインラグーン」水槽の魚たちの口の中やエラのあたりもよく見てみるとホンソメワケベラを見つけられるかもしれません。

■なぜ食べられないの??
ホンソメワケベラは大型魚や肉食魚と互いに利益を得る共生関係を築いているため、大型魚や肉食の魚の口の中にいても食べられることはありません。
魚たちは体に付いた寄生虫や食べカスを食べてもらうことで体がきれいになる一方、ホンソメワケベラはエサを得ることができます。
お互いの利益が成り立っているため、ホンソメワケベラは大型魚や肉食魚に攻撃されることなく、安心して魚の口の中や周囲で掃除を行うことができています。
掃除の様子:https://x.com/Sunshine_Aqua/status/1265908324513406976


ホンソメワケベラがメガネモチノウオやエイの背中を掃除する様子

■自分を認識できるかしこい魚??
ホンソメワケベラは、鏡に映る姿を自分だと理解できることが世界で初めて明らかになった魚と言われています。
大阪市立大学の研究グループにより、ホンソメワケベラの体にマジックで印をつけたマークを、鏡で認知して砂で擦り落とそうとしたことで、魚類が鏡に映る姿を自分だと認識できることが世界で初めて明らかになったそう。
この「鏡像自己認知」は、人間やカラスなど高い認知能力を持つ生き物しか持たない能力でしたが、この実験により魚類にもあることがわかり、世界の常識を覆す大発見だと言われています。

- セルフィンプレコ ~水槽にくっついている時は掃除中!?~

■展示水槽:本館2F 「大河アマゾン川」水槽
セルフィンプレコはアマゾン川全域に生息するナマズの仲間で、黒褐色や茶褐色の体色に迷路のような模様をしています。
泳ぐ姿が優雅で格好いいと熱帯魚好きの間でも人気の魚で、ヨットの帆のように成長する大きな背ビレからセイル(帆)とフィン(ヒレ)を合わせた名前が由来と言われています。



■特徴を生かしたお掃除方法!
セルフィンプレコの最大の特徴である吸盤状の口は水槽の壁面などにくっつくことができます。
口には無数の小さい歯がついていて、水槽のアクリルや流木・石に付着したコケなどを削り取って食べます。
エサの食べ残しだけでなく、自然に生えてくるコケ類も食べるため、飼育スタッフの掃除のお手伝いもしてくれるお掃除係として水族館にとってもありがたい存在です。
盛んに水槽のアクリル面や流木についたコケを「ハムハム」する仕草はとても魅力的なので、ぜひ特徴的な口を観察してみてください。


- ダイオウグソクムシ ~深海生物界のスター!?~

■展示水槽:本館1F 「冷たい海」水槽
深海生物の中でもかなりの人気者、ダイオウグソクムシは陸上で生活するダンゴムシやワラジムシなどと同じ仲間で、等脚目の中で世界最大種です。
見た目はダンゴムシにそっくりですが、体全体をきれいに丸めることはできません。
お腹側には歩脚と遊泳脚を持ち、お腹を上にした状態で遊泳脚と尾を使って活発に背泳ぎで水中を泳ぎます。そのスピードは意外と速く、じっと動かず海底にいる普段の様子とのギャップに驚くかもしれません。
グロテスクで怖いという人もいるダイオウグソクムシですが、知られざる生態や謎の多さからマニアにはたまらないスター的な人気の生き物です。



■何を食べるの??
ダイオウグソクムシは雑食性で、何でも食べます。
海底に沈んだクジラなど生物の死骸や弱った生き物を食べることで深海をきれいにするため「海の掃除屋」とも呼ばれます。
そのため、ダイオウグソクムシは、生態系の中では重要な「分解者」として水質や生態系のバランスを保つ役割を担っています。

■不思議な生態
ダイオウグソクムシは大きい体をしていますが食べる量はそれほど多くありません。
ある水族館で飼育されていたダイオウグソクムシは、2019年に死ぬまで5年間絶食しており、その神秘に満ちた生命体への関心が高まりました。
少食、絶食でも耐えられる理由として、深海は水温が低く、消費するエネルギー量も少ないため、食べるエサの量も少なくて済むという説があります。
少ないエサで巨大化できるダイオウグソクムシの生態はまだわかっていないところが多くあります。



【飼育スタッフによる解説】ダイオウグソクムシってどんな生き物?グソクトーク!