採取装置、カメラ本体が故障か



東京電力福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の採取装置が遠隔操作室に映像を送れなくなり、試験的取り出し作業が中断した問題で、東電は24日、装置に付属するカメラの信号強度を調べた結果、カメラ本体が故障している可能性があるとの見方を示した。
採取装置を原子炉格納容器から引き抜いて収納箱に戻した後、カメラの外観を観察する。
東電によると、装置には4台のカメラが取り付けられている。うち2台は信号の波形を検出したが、デブリを監視する先端部の2台は波形が平たんだった。ケーブルの断線などがないことは確認されており、カメラが故障している可能性があるとしている。
デブリ取り出しの中断に伴う採取装置の引き抜きは23日始まり、24日は約1・7メートル引き戻した。25日にも装置全体を収納箱に戻せる見通し。
デブリ取り出しは、準備段階での単純ミスで仕切り直しを余儀なくされ、10日に着手。装置先端の爪でデブリをつかむ予定だったが、映像が送れなくなり17日に作業を中断した。
(共同)

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