ドラマでロマンス詐欺防げ

 群馬県警館林署が制作したドラマ「偽りの愛〜あなたのロマンス本物ですか?」(同県警提供)
 群馬県警館林署が制作したドラマ「偽りの愛〜あなたのロマンス本物ですか?」(同県警提供)


群馬県警館林署が、ロマンス詐欺の手口を理解してもらおうと、出演も編集も全て署員が手がけたオリジナルのドラマ「偽りの愛〜あなたのロマンス本物ですか?」を制作した。7月にユーチューブで公開し、再生は9千回を超えた。手作り感あふれる再現ドラマで、被害防止を呼びかける。
「会いたい! どこ、どこ、どこ?」。主人公の男性会社員が、マッチングアプリで知り合った女性と交流サイト(SNS)でやりとりするうち、好印象を抱く。女性から結婚資金として投資話などを持ちかけられ、会うことがないまま次々に総額800万円を振り込んでしまう。恋愛感情につけ込まれ、言葉巧みにだまされる様子が約9分間の動画で描かれる。
県内のSNS型ロマンス詐欺の被害認知件数は、1〜8月で25件、額は約3億6260万円に上った。小林哲也署長が「視聴者の印象に残り、家族など周りの人にも手口を広く伝えてもらえるように」とドラマ仕立ての動画を発案した。
大学時代から7年間の演劇経験がある留置管理課長の山下広一郎警部が主人公を務め、動画制作にたけた署員が編集。業務の合間を縫いながら約1カ月かけて撮影し、5月に完成した。
(共同)

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