クマ捕獲に安堵も警戒続く、秋田
秋田県警は2日、秋田市のスーパーで男性従業員(47)にけがをさせ、2日以上居続けたクマを捕獲したと発表した。近隣住民は安堵した一方、「いつ再びクマが出るか分からない」と警戒を続けた。近くの小学校ではクマよけの鈴をランドセルに付けた子どもたちが保護者と一緒に下校した。
県警は、2日午後7時50分ごろ、スーパーから約800メートル離れた図書館の敷地で、自転車の男性が体長約70〜80センチのクマと思われる動物を目撃したと発表した。住民に注意を呼びかけている。
スーパーのクマは11月30日午前6時20分ごろ、店内で作業をしていた男性を襲った。警察官などが店内に仕掛けた箱わなに入っているのを12月2日午前に確認。駆除した後、午後1時20分ごろに運び出した。市によると、体長約1メートル、体重約70キロの雌だった。
店の近くを散歩していた男性(69)は「捕獲されてよかったが、クマが冬眠するまでは安心できない。戸締まりを厳重にしないと」と気を引き締めた。
(共同)