立体迷路転落、書類送検へ
兵庫県加東市の遊園地「東条湖おもちゃ王国」で2021年10月、立体迷路施設の床が抜け、客6人が重軽傷を負った事故で、県警は業務上過失傷害の疑いで当時の遊園地の運営者らを近く書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材で4日分かった。
事故は21年10月10日午後2時過ぎ、屋外にある「カラクリ迷宮のお城」(木造5階建て)で発生。3階部分の床の一部が抜けて7人が落下し、うち7〜38歳だった男女6人が腰の骨を折るなどの重軽傷を負った。
消費者安全調査委員会(消費者事故調)は原因究明や再発防止に向けた調査を開始し、床板を支える梁が腐っていたことが原因とする中間報告を昨年4月に発表。さらに梁の部分は雨水が乾きにくく、木が腐りやすい環境だったとする報告書を今年11月27日に改めて公表した。
捜査関係者によると運営者らは事故防止のための十分な安全管理を怠り、事故を引き起こした疑いが持たれている。
東条湖おもちゃ王国は00年7月に開園し、立体迷路は13年にオープンした。
(共同)