ドイツXマス市場に車、2人死亡
【マクデブルク共同】ドイツ東部ザクセン・アンハルト州の州都マクデブルクで20日夜(日本時間21日未明)、車がクリスマスマーケット(市場)に突っ込んだ。州首相は子どもと大人の計2人が死亡し、少なくとも60人が負傷したと明らかにした。警察は運転していた男(50)を拘束し、無差別襲撃の疑いで調べている。州首相らによるとサウジアラビア出身の医師で、2006年からドイツに住んでいる。
報道によると、男はマクデブルクから数十キロ離れた町ベルンブルクに住み、永住権を取得している。州首相は単独犯との見方を示した。レンタカーで混み合っているクリスマス市場に高速で突っ込み、約400メートル走行したとみられる。
ドイツではショルツ首相率いる3党連立政権が11月に崩壊しており、今月27日に連邦議会(下院)が解散、来年2月に総選挙が実施される見通し。排外主義の右派政党、ドイツのための選択肢(AfD)が支持を伸ばす可能性がある。ショルツ氏はX(旧ツイッター)に「私の思いは犠牲者とその家族と共にある」と投稿し哀悼の意を表した。
(共同)