電力停止でスロバキアを非難

 ゼレンスキー大統領(ロイター=共同)
 ゼレンスキー大統領(ロイター=共同)


【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は28日、親ロシア的な立場で知られるスロバキアのフィツォ首相がウクライナへの電力供給を停止すると「脅迫」したと非難した。ロシアのプーチン大統領の命令でフィツォ氏が「第2のエネルギー戦線」を開こうとしているとX(旧ツイッター)で主張した。
ゼレンスキー氏は、ロシア産ガスの自国経由での欧州向け輸送を年内限りで停止すると表明し、スロバキアなどは延長を求めている。欧州メディアによると、フィツォ氏は27日、ガス輸送を停止すれば報復としてウクライナへの電力供給を止めると述べた。
スロバキアは欧州連合(EU)加盟国。ゼレンスキー氏は28日の演説で、スロバキア経由でEUからウクライナに輸入される電力は総量の19%を占めると説明。この問題に関し「他のEU諸国やEU欧州委員会とも協力している」と述べ、フィツォ氏をけん制した。
フィツォ氏は22日にモスクワでプーチン氏と会談し、ガス供給問題を協議していた。
(共同)

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