石破首相、1月の訪米見送り
石破茂首相は、来年1月中旬の日程を示されていたトランプ次期米大統領との会談を見送る方向で調整に入った。2月以降の訪米を改めて調整する。1月20日の就任前よりも、就任後に落ち着いて正式な首脳会談を開く方が双方にとって望ましいと判断したもようだ。複数の日本政府関係者が30日、明らかにした。
ただ、2月は2025年度予算案の衆院審議が連日開かれ、首相が出席を求められる機会が多い。早期訪米を実現するには国会日程の合間を縫い、野党の理解を得る必要があり、難しい調整を求められそうだ。
トランプ氏は12月15日、米南部フロリダ州で故安倍晋三元首相の妻昭恵さんと面会。16日に記者会見し、石破首相との会談に意欲を表明した。関係者を通じ、来年1月中旬であれば会談可能だと伝えていた。
日本政府内には、互いの日程に余裕がある間に実現すべきだとの声がある一方、就任前ではまとまった時間が取れず、共同声明などで会談の成果を発表できないとして「何が何でも早期に会わなければいけない理由はない」(政権幹部)と後ろ向きな意見もあった。
(共同)