オーストリア、連立交渉が決裂
【ロンドン共同】昨年9月の総選挙を受け、次期政権樹立に向けた協議が続いていたオーストリアで、中道右派、国民党の党首を務めるネハンマー首相は4日、連立交渉が決裂したと表明した。数日内に首相と党首を辞任する意向を示した。ロイター通信が報じた。
ネハンマー氏は「長く交渉してきたが、重要な点で合意するのは不可能だった」と述べた。総選挙以降、国民党を含む3党が交渉を続けていたが、3日にリベラル政党NEOSが離脱を表明していた。
総選挙では元ナチス党員らが創設した極右の自由党が第1党になった。同党主導の政権発足を阻止したいファンデアベレン大統領が昨年10月、ネハンマー氏に組閣を要請していた。
(共同)