北九州中3殺傷、2人連れ認識か
北九州市のファストフード店での中学3年男女殺傷事件で、男子生徒(15)への殺人未遂容疑で逮捕された平原政徳容疑者(43)が、面識のない生徒を2人連れと認識した上で、何らかの理由から殺意を抱き、襲ったとみられることが5日、捜査関係者への取材で分かった。福岡県警は、勾留期限の9日にも、女子生徒(15)に対する殺人容疑で再逮捕する方針。
捜査関係者によると昨年12月14日夜、平原容疑者は刃物のような物で男子生徒の腰を刺し、致命傷になりかねない傷を負わせた後、亡くなった中島咲彩さんの腹を刺したとみられることも新たに分かった。入店時点で、2人を殺すつもりだったとみて調べている。
平原容疑者は午後8時10分ごろ、店舗駐車場に車で到着。店内が見える位置に停車した。同じ頃、2人が店に入った。
25分ごろ、平原容疑者は店に入ると、レジ列の最後尾にいた2人にまっすぐ近づき、立て続けに刺したとみられる。店内にいたのは十数秒だった。県警によると、男子生徒に対する殺人未遂容疑を認めている。
(共同)