大相撲で２場所連続全休中の横綱照ノ富士は８日、初場所に向け、東京都墨田区の時津風部屋に出稽古し、元大関の幕内正代に１１戦全勝と仕上がりを披露した。出場可否について明言しなかったが「そういう変なことは聞くな」と話し、出場への意欲をにじませた。
踏み込みの強さを重点的に確かめながら正代の出足を止めると、得意の右四つで左上手を引いた寄りや投げで仕留めた。頭をつけた攻めや相手の両腕を抱えて前に出る取り口も見せた。「立ち合いを試した。まだしっくりきていないところもある。まあ、これからじゃないか」と淡々と話した。
時折膝を気にしたが、関取衆と談笑する場面もあり、表情には明るさがあった。
（共同）