阪神大震災、17日で発生30年



6434人が死亡した阪神大震災は、17日で発生から30年を迎える。犠牲者を悼む「1・17のつどい」が開かれる神戸市中央区の公園「東遊園地」では15日、紙や竹の灯籠とキャンドルを「よりそう 1・17」の文字に並べる作業が始まった。手伝った市民は「震災をなかったことにせず、次の災害に生かしたい」と決意を新たにした。
15日午後、東遊園地にはボランティアが集まり、「絆」「祈」「命をつなぐ」などの文字が書き込まれた竹や紙の灯籠を並べた。震災の犠牲者らの名前が刻まれた、公園内の「慰霊と復興のモニュメント」も清掃した。
他の参加者から当時の被災体験を聞いた神戸市立本庄中2年中越穂希さん(14)は「30年たったけれど、毎年この時期には震災を思い出す人がいる。つらい経験を無駄にすべきではない。知ろうとすることはやめたくない。伝えられたことを伝えていきたい」と話した。
同市の神港学園高硬式野球部は例年、会場の準備に加わってきた。主将衣笠善さん(17)は「続けてきた先輩の思いをつないでいきたい」と誓った。
(共同)

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