自衛隊が英空母打撃群を防護へ
【ロンドン共同】中谷元・防衛相は15日(日本時間同)、英国のヒーリー国防相とロンドンで会談し、イタリアを含めた3カ国で共同開発する次期戦闘機を巡り、2035年の配備開始を目標とする計画の推進へ連携を確認した。中谷氏は会談後、英国が年内にインド太平洋地域に派遣を予定する空母打撃群に関し、自衛隊が艦艇などを守る「武器等防護」の適用を検討する考えを記者団に示した。
日本は昨年7月、安全保障関連法に基づく武器等防護の英軍への適用を確認。空母打撃群への防護が実施されれば英国への初適用になる見通しで、米国、オーストラリアに続いて3カ国目となる。
両氏は会談で、自衛隊と英軍による共同訓練など安保分野での協力強化で一致。米英とオーストラリアの安保枠組みAUKUSが「第2の柱」と位置付ける先進能力分野での連携に関し、装備技術の具体的な協力について引き続き議論すると確認した。
次期戦闘機に関し、開発の司令塔機能を担う国際機関「GIGO」と設計などを担当する合弁会社による契約締結を年内に実施する重要性を申し合わせた。
(共同)