セブン&アイ北米事業の上場検討



セブン&アイ・ホールディングスが、北米コンビニエンスストア事業を手がける子会社の新規株式公開(IPO)を検討していることが25日分かった。子会社の企業価値は4兆〜5兆円規模に上り、実現すれば大型上場となる。株の売却益を海外勢との買収問題で揺れるセブンの自社買収(MBO)資金に充てる狙いがある。稼ぎ頭である北米事業の上場でグループ全体の企業価値を高めることにもつなげる。
セブンを巡っては、創業家が9兆円ともされる巨額のMBO資金を調達できるかどうかが注目されている。セブンは子会社上場後も影響力を維持するため一定割合の株を持つ見通し。それでも売却益は数兆円となる可能性があり、創業家が必要な巨額融資に銀行などが応じやすくなる構図だ。
上場時期はMBO実現後とみられるものの、創業家と各行などが水面下で続けている資金交渉が一気に前進する可能性もある。上場先は未定。
IPOを検討しているのは米子会社「セブン―イレブン・インク(SEI)」。米国でガソリンスタンド併設型の店舗を中心に約1万3千店を展開する。
(共同)

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