フィリピンと機密情報協定を検討

 中谷元・防衛相
 中谷元・防衛相


中谷元・防衛相は、2月下旬にもフィリピンを訪問する方向で調整に入った。テオドロ国防相と会談し、安全保障に関する機密情報の交換を可能にする「情報保護協定」の交渉入りに関し協議する。日本はインド太平洋地域での友好国としてフィリピンを重視しており、防衛分野の連携を強化する考えだ。複数の関係者が30日、明らかにした。
中谷氏のフィリピン訪問は就任後、初めて。今月には岩屋毅外相も訪れている。トランプ米政権の発足を踏まえ、日米比の3カ国連携の重要性をアピールする狙いがある。テオドロ氏との会談では、中国による東・南シナ海での覇権主義的行動についても協議する見通しだ。
日比の安保協力を巡っては、武器禁輸政策を転換する2014年の防衛装備移転三原則制定後、初の完成品輸出となる防空レーダーの引き渡しを実施。23年には同志国軍の支援枠組み「政府安全保障能力強化支援(OSA)」を初適用し、沿岸監視レーダーの供与方針を決めた。情報保護協定締結で、周辺海域のレーダー情報共有を進める狙いがある。
(共同)

最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース