B29出撃地と平和連携へ



広島県議団は米自治領北マリアナ諸島で、広島と長崎に原爆を投下した米軍の爆撃機B29が出撃したテニアン島を訪問した。被爆80年を迎える中、同県議団として初めての公式訪問。過去の悲劇を乗り越え、平和の実現に向けて連携する契機にしたい考えだ。
県議団は1月23〜26日の日程で、太平洋戦争で日米両軍の激戦が繰り広げられたテニアン島とサイパン島を訪問。テニアン島では、広島に投下された原爆がB29に積み込まれた跡地「原爆ピット」を視察するなどした。
テニアン島は戦前、日本の委任統治領で多くの日本人が住んでいた。1944年に米軍が上陸し、占領。米軍機による日本への空爆拠点となった。
45年8月6日、同島の米軍ノースフィールド基地から原爆「リトルボーイ」を搭載したB29エノラ・ゲイが広島へ出撃した。同9日には「ファットマン」を積んだB29ボックスカーも長崎に飛び立った。
中本隆志県議会議長は北マリアナ諸島のアーノルド・パラシオス知事と会談し、今年8月の広島の平和記念式典への出席を要請した。
(共同)

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