詐欺拠点に未成年の日本人
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【メソト共同】タイ当局は13日、ミャンマー東部カイン(カレン)州ミャワディにある犯罪組織の特殊詐欺拠点で一時、未成年の日本人が働かされていたと発表した。1月に救出され、既に帰国したという。タイ当局は同日、この日本人のミャンマーへの連れ去りに関与したとして、別の日本人の男(29)を首都バンコクで拘束した。
タイ当局は未成年の日本人が「高校生」だったと説明。男がだまして連れ去った疑いがある。ミャワディはミャンマー東部の主要都市で、タイ北西部メソトから陸路で往来できる。
男は13日にミャンマーからバンコクのドンムアン空港に到着し、拘束された。タイ当局は、日本の当局が誘拐などの疑いで捜査していたとも説明。送還する予定という。
内戦状態のミャンマーでは国境地域に中国の犯罪組織が流入して拠点を築いている。偽の求人で外国人をタイに呼び寄せ、拉致して特殊詐欺に従事させているとされる。複数の日本人が監禁されているとの情報もある。
タイ当局は対応を強化し、2月に外国人計300人超を保護した。
(共同)