京都府警騎馬隊に新加入

京都府警で1月、観光地のパトロールなどを担う平安騎馬隊に1歳の雄馬が新加入した。これまでは引退競走馬を譲り受けていたが、未調教の馬を約3年かけて訓練する初の試み。侍来幹人副隊長は「創設から30年がたち、新たな挑戦として受け入れた。隊員の技能向上につながる」と話す。
新馬は6代目「愛宕号」。2023年に高齢のため引退した先代の名を引き継いだ。北海道日高町生まれで、茶色のつややかな毛並みが特徴だ。
平安騎馬隊は1994年、平安遷都1200年を記念して創設。愛宕号を含め6頭が所属する。京都三大祭りの一つ、葵祭行列の先頭を歩いたり、平安神宮前の岡崎公園や京都御苑をパトロールしたりする。
愛宕号が任務に当たるには、指示を正しく理解できるようになり、群衆や車の音などへの恐怖心を克服する必要があるという。世話を担当する南口佑美巡査部長は「愛情をたっぷりかけて育てていきたい。エース馬となれるよう訓練していく」と愛宕号の鼻筋をなでながら意気込んだ。
全国の都道府県警で騎馬隊があるのは、警視庁と京都府警のみ。京都市左京区の宝が池公園憩いの森に拠点があり、午前10時から午後4時まで所属馬を見られる。
(共同)