１７日午前１０時１０分ごろ、埼玉県川口市の県道で「車とトラックの事故があり、人が閉じ込められている」と目撃した男性から１１９番があった。県警武南署と地元消防によると、トラックと衝突したワゴン車に乗っていた同県越谷市の生後約６カ月の女児が意識不明の状態で病院へ搬送された。
署によると、ワゴン車を運転していた大学教員の父親（３６）は右足を骨折し、後部座席にいた中国籍の母親（３６）が頭部を負傷した。トラックの２０代男性も搬送されたが意識はある。現場は片側１車線の緩やかなカーブで、署はワゴン車が対向車線にはみ出し、正面衝突したとみて原因を調べている。車内にチャイルドシートは確認できず、母親が女児を抱いて座っていたという。
事故があったのは、埼玉高速鉄道の戸塚安行駅から南東約３５０メートルの住宅街。近くで働いている男性会社員（５９）は「ドーンという音がして現場に駆けつけたが、ドアが壊れて開かず、自分たちでは救助できなかった」と話した。
消防は事故当初、女児の搬送時の容体を「心肺停止」としていたが、その後「意識不明」と説明を変更した。
（共同）