一審死刑判決の中国人控訴せず
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【広州共同】中国広東省深センで昨年9月に日本人の男児=当時(10)=が刺殺された事件で、故意殺人罪に問われ一審で死刑判決を言い渡された中国人の男、鍾長春被告が控訴しなかったことが19日分かった。同日に深セン市から連絡があったと在広州日本総領事館が明らかにした。
中国では死刑判決の場合、控訴がなくても上級の裁判所が再審査する。その後、最高人民法院(最高裁)が承認すれば判決が確定する。
深セン市中級人民法院(地裁)は1月24日の一審判決で、被告がインターネットで注目を集めるために刃物を購入して罪のない児童を殺害したと指摘。「極めて悪辣、重大な犯行であり、極刑が相当だ」とした。
(共同)