阿蘇・草千里で早春の「野焼き」



熊本県・阿蘇山の観光名所「草千里」一帯で22日、早春の風物詩「野焼き」が行われた。草原に火が入れられるとパチパチと音を立てて燃え広がり、瞬く間に約90ヘクタールの大地を黒く染めた。景観の維持や害虫駆除が目的で、雪が舞う中、多くの見物客が見守った。
野焼きには地元の畜産関係者やボランティアら約110人が参加した。何度も訪れていると話す福岡市の主婦田上さざ江さん(73)は「今年は乾燥していて風も強く、燃え具合が良かった。灰が目に入って試行錯誤した」と笑顔だった。
草千里の草原は、宮崎県で2010年に起きた口蹄疫の影響で牛の放牧が難しくなり、2016年に野焼きが再開されている。
(共同)

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