天皇陛下65歳、皇居で一般参賀

天皇陛下の65歳の誕生日を祝う一般参賀が23日、皇居・宮殿で催された。陛下は、皇后さまと長女愛子さま、秋篠宮ご夫妻と次女佳子さまと共に長和殿ベランダに立ち、集まった人たちに笑顔で手を振った。新型コロナウイルス禍で取りやめていた祝宴も5年ぶりに開催された。
一般参賀は午前に3回実施。陛下はあいさつで、祝意に感謝した上で「全国各地の皆さん一人一人にとって、穏やかな春が訪れるよう願っています。皆さんの健康と幸せを祈ります」と述べた。各地の大雪被害に触れ「ご苦労もいかばかりかと思います」と気遣った。宮内庁によると、参賀者は計約1万8千人だった。
この日は宮殿で祝賀行事が続いた。秋篠宮ご夫妻ら皇族、石破茂首相ら三権の長などから祝賀を受けた後、大食堂「豊明殿」で「宴会の儀」が開かれた。首相や閣僚ら約120人が出席し、陛下は「この機会に国民の幸せと国の発展を願う」とあいさつした。駐日外国大使らも祝賀に訪れた。
その後、天皇、皇后両陛下は東京・元赤坂の仙洞御所に向かい、上皇ご夫妻にあいさつした。
(共同)