予算案、週内の衆院通過は困難
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衆院は、2025年度予算案採決を巡り、与野党の攻防が最終盤を迎える。自民、公明両党は予算案が年度内に「自然成立」する日程での衆院通過を目指すものの、自民党派閥裏金事件を巡る旧安倍派会計責任者の参考人招致の調整が難航。野党は聴取実現まで採決に応じない構えで、自然成立の事実上の期限となる28日までの採決は困難な状況だ。
一方、日本維新の会は23日、緊急役員会と両院議員総会を25日に開催すると発表した。自民、公明両党との政調会長協議で合意した、教育無償化などを巡る予算案修正について諮るとみられる。了承を得られれば3党で正式合意する見通し。
少数与党の政権にとって、衆院での予算案採決には野党の協力を得る必要がある。石破茂首相は21日の政府与党連絡会議で「何とか力を合わせて乗り切りたい」と協力を要請した。
衆院予算委では、25日に中央公聴会、26日に首相と関係閣僚が出席する集中審議の実施が決まっているが、その後の日程は未定だ。府省庁ごとに予算案の細目を審議する分科会に関し、野党は参考人聴取の実施を開催条件とした。
(共同)