ウズラ卵で男児窒息死から1年
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福岡県みやま市で学校給食に出たウズラの卵を喉に詰まらせた小学1年の男子児童が死亡した事故から1年となった26日、市内の小中学校で追悼の集会が開かれた。二度と事故を繰り返さないよう、安全確保への取り組みを確認した。
報道陣には事故が起きたのとは別の小学校での集会が公開された。黙とうをささげた後、給食委員を務める児童らが「よくかんで食べる。安全で楽しい給食の時間にしましょう」と呼びかけた。松尾祐三子校長は「大切な命が失われたことを決して忘れてはいけません」と児童に語りかけた。
この日に合わせ、亡くなった児童の父親が報道各社に手記を寄せた。「名前を何回も叫び続けたが、全く反応しませんでした」と学校に駆け付けた際の様子を振り返り、「もう一度、息子と話をしたかった」と、苦しい胸の内をつづった。
事故は昨年2月26日昼の給食時間に起きた。ウズラの卵はみそおでんに入っており、事故以降、市の小中学校の給食でウズラの卵は使っていない。
(共同)