高校生平和大使、30人募集



被爆地の広島、長崎両市の市民団体「高校生平和大使派遣委員会」は26日、長崎市で記者会見を開き、8月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部に核兵器廃絶を求める署名を届ける28代目の高校生平和大使約30人を募集すると発表した。被爆80年に当たることなどから、例年より募集開始を早めた。5月末までに決定する。
8月時点で高校生であることが要件。東京や大阪など18都道府県で選考会を開き、小論文や面接の試験を経て決定する。選考会がない府県からの応募は長崎で受け付ける。応募書類は郵送のみで、締め切りは各地で異なる。
派遣委共同代表で被爆2世の平野伸人さん(78)は「昨年は被団協がノーベル平和賞を受賞し、知名度や関心が高まっている。大使には、核廃絶運動に寄与するような動きを取ってもらいたい」と期待を込めた。
平和大使は1998年のインドとパキスタンによる核実験を受けて派遣が始まり、現在まで街頭署名活動や核軍縮関連の国際会議への出席を重ねてきた。
問い合わせは派遣委、電話095(822)5253。
(共同)

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