岩手山林火災、80棟超に延焼
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26日午後1時ごろ、岩手県大船渡市の山林が燃えていると119番があった。同市赤崎町や三陸町で広範囲に延焼し、少なくとも住宅など84棟が燃えたとみられる。市は、綾里地区全域など計873世帯2114人に避難指示を出した。人的被害の有無を確認している。焼失面積は午後5時時点、600ヘクタールを超えた。鎮火のめどは立っていない。総務省消防庁は青森、宮城、秋田、山形、福島、栃木の6県に対し緊急消防援助隊の出動を要請した。
市によると、建物に燃え移ったのは田浜など少なくとも6地区。詳しい被害は分かっていない。地上から消火しているが、26日は強風のためヘリコプターなど空からの活動はできなかった。市には強風と乾燥の注意報が出ていた。県は、市に災害救助法の適用を決めた。
大船渡市では19日に三陸町綾里で山林火災が発生し、7日目の25日にほぼ消火。また、湾を挟んだ陸前高田市小友町の山林でも25日に火災が発生し、26日正午ごろほぼ消し止めた。今回の火災は1回目の場所と近いが関連は不明という。
(共同)