英BP、再エネ投資「縮小」



【ブリュッセル共同】英石油大手BPは26日、石油など化石燃料事業に再注力することを柱とした経営戦略を発表した。石油などに年間100億ドル(約1兆5千億円)規模を投じ、収益力を強化する。再生可能エネルギーへの投資は従来計画から縮小する。
トランプ米政権は化石燃料を重視している。化石燃料に回帰する動きが企業にも広がれば、地球温暖化防止のための脱炭素化が停滞する懸念が強まりそうだ。
BPはこれまで世界的な脱炭素の潮流を捉え、再エネ事業への移行を掲げてきた。オーキンクロス最高経営責任者(CEO)は「私たちは今日、戦略を根本的にリセットした。最も収益性の高い事業に資金を振り向けることで、成長を加速させ、業績を改善させる」と述べた。
米ブルームバーグ通信は今月、「物言う株主」として知られる米投資ファンドのエリオット・インベストメント・マネジメントがBPの株式を相当数保有し、経営の変革を求めていると報じた。BPの今回の発表はこうした声に影響された可能性がある。
(共同)

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