入試直前に避難の生徒が勉強会



岩手県立高校の入試が5日に始まるのを前に、同県大船渡市の山林火災で臨時休校している市立東朋中は2日から3年生を対象とする勉強会を開いた。4日まで。生徒らは避難先から会場になっている市内の施設に通い、教諭らの支援を受けて受験直前の準備に励んだ。
同校によると、出火翌日の2月27日から臨時休校。翌28日には避難指示区域に含まれた。3年生33人のうち28人も避難指示を受けている。
親戚宅に避難している金野紘己さん(15)は「家の心配が大きく勉強に集中できないが、今まで培ってきたものを出して合格したい」と気持ちを切り替えた。避難所に身を寄せている熊谷莉久さん(15)は「みんなの安全が分かって安心した。少しでも落ち着いて試験に取り組みたい」と話した。
学習会は市教育委員会の協力を得て開催。教科書を学校に置いたままの生徒もいる中、教職員が自宅に置いてある教材などを持ち寄りサポートした。
(共同)

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