「肥満症」は病気、正しい理解を

日本イーライリリー(神戸市)と田辺三菱製薬(大阪市)は4日の「世界肥満デー」に合わせ、治療が必要な病気である「肥満症」について学ぶ社員向けの研修を開いた。肥満は自己責任との偏見が適切な治療の妨げになっており、正しい理解を促すのが狙い。研修プログラムは今後、他の企業や団体にも提供する。
国内には肥満の該当者が約2800万人いるとされる。原因は生活習慣だけでなく、遺伝やホルモンバランスの乱れ、ストレスなど複合的だ。肥満に起因する糖尿病や高血圧といった合併症がある場合は肥満症と定義され、医学的治療の対象になる。
神戸市で開いた研修に両社の社員35人が参加した。
(共同)