ポスター規制法、衆院通過

選挙ポスターに品位保持規定を新設する公選法改正案は4日の衆院本会議で、自民、立憲民主両党などの賛成多数で可決され、衆院を通過した。付則には、他候補の当選を目的として立候補する「2馬力」行為や、交流サイト(SNS)利用に対する規制を念頭に、今後検討の上「必要な措置を講じる」と明記。与野党は今国会で成立させ、東京都議選(6月13日告示、22日投開票)や夏の参院選前の施行を目指す。
ポスター規制は昨年7月の都知事選で、選挙掲示板に同一ポスターが多数張られた問題などを踏まえた措置。ポスターに候補者氏名の明記を義務付け、特定商品を宣伝した場合には100万円以下の罰金を科すと定めた。
昨年11月の兵庫県知事選では2馬力行為や、SNS上の偽情報拡散が問題化した。衆院政治改革特別委員会では、東京都と兵庫県の選挙管理委員会幹部らが参考人として出席し、2馬力行為や収益目的の選挙運動などの問題点を挙げ、公正な選挙を実現するため、法改正による規制を求めた。
(共同)