マスク氏と閣僚の摩擦調停か

【ワシントン共同】トランプ米大統領は6日、新組織「政府効率化省」を事実上率いる実業家マスク氏と閣僚を交えた会議を開いたと交流サイト(SNS)に投稿した。強引な手法で連邦政府の人員削減を進めようとするマスク氏と閣僚の間では摩擦が指摘されており、調停が狙いとみられる。今後2週間に一度のペースで開催するとした。
ロイター通信によると、トランプ氏は会議で各省庁の人事決定権は閣僚にあるとし、マスク氏はあくまで助言的な役割にとどまると述べた。裁量が大きすぎると批判されているマスク氏の権限を明確にし、政権内の不満解消を図った。
トランプ氏は会議で経費削減策と人員配置に関し、マスク氏や政府効率化省と協力するよう閣僚に指示。「大なた」ではなく「メス」を使うべきだとして、必要なものは残すように訴えた。
大統領執務室で記者団に連邦政府の職員を「切りたいが、良い人物は残したい」と述べた。人員削減は閣僚が率先し、それが難しい場合にマスク氏が実施すべきだとの考えを示した。
(共同)