「核兵器、持つべきでない」

昨年ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表委員箕牧智之さん(82)が14日、高知市の県立美術館ホールで市民ら約200人を前に講演し「核兵器は一発たりとも持つべきではない」と廃絶への思いを訴えた。
箕牧さんは3歳の時に疎開先だった広島で被爆。熱線や爆風で傷ついた人を目の当たりにし、子どもながらに恐怖を感じたと語った。
講演を聴いた高知市の無職別役美佐さん(72)は「あらためて平和の大切さを子どもたちに伝えていきたいと思った」と話した。
箕牧さんは講演後の取材に対し「世界の政治家には1945年8月に何が起こったか、いま一度考えてほしい」と警鐘を鳴らした。
(共同)