住宅被害5万棟、再建に遅れも

宮城県と福島県で最大震度6強を観測した2022年の地震発生から、16日で3年。災害関連死を含め4人が死亡、248人が負傷。火力発電停止で最大約220万戸が停電したほか、東北新幹線が脱線するなどインフラ被害も大きく、JR東日本は再発防止策として新幹線の緊急停止システムを改良した。住宅被害は約5万7千棟に上り、一部地域で再建の遅れも出ている。
地震は22年3月16日午後11時36分に発生した。震源は福島県沖で、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7・4。北海道から島根県までの広い範囲で揺れを観測した。総務省消防庁によると、宮城県で2人(うち関連死1人)、福島県と東京都で各1人が死亡。負傷者は12県に及んだ。住宅被害は全壊224棟、半壊4630棟などで、ほとんどが宮城・福島両県に集中している。
運転中の火力発電のうち14基が停止し大規模停電が発生したほか、水道管の損壊などにより最大約7万戸が断水した。
交通では白石蔵王駅(宮城県)近くを走行中の東北新幹線が脱線し、全線再開まで約1カ月かかった。
(共同)